吉本興業に所属する芸人10人近くがオンラインカジノで賭博をした疑いで警視庁から任意で事情聴取を受けていることが明らかになり、世間に大きな衝撃が走っているが、どうやら捜査当局の“本命”は芸人ではないようだ――。
2月5日、吉本興業が《コンプライアンス違反があった》として一部タレントを活動自粛にしたと発表。その後、お笑いコンビ・ダイタクの吉本大(40)と9番街レトロ・なかむら★しゅん(31)がオンラインカジノ関連の事情聴取を受けていることが報じられた。
さらに2月14日夕方配信の『毎日新聞電子版』が、24年に史上初の『M-1グランプリ』2連覇を果たした令和ロマン・高比良くるま(30)と、同じく『M-1』チャンピオンのとろサーモン・久保田かずのぶ(45)も関与していたと報じたのだ。
くるまは報道翌日の15日にコンビのYouTubeチャンネルを更新し、オンラインカジノを利用したことがあると認めて謝罪。事情聴取を受けたとも明かし、時期については「2020年末ほどまで1年ほど続いておりました」と最後にオンラインカジノに触れたのは約4年前だと説明。
19日には自身のXを更新して当面の間、芸能活動を自粛すると発表。《今回の件を真摯に受け止め、自らを律する機会とするため、本日から当面の間、芸能活動を自粛させていただくこととなりました》とした。
久保田は18日にXを更新し、《この度、困惑されてる関係者様や心配されてる応援者様申し訳ございません》とつづり、《現在の状況など金曜日のラジオで一言喋らせてもらいたいと思います》と、21日放送のラジオ番組『とろサーモン久保田の冠ラジオ枠買ってもらった』(渋谷クロスFM)で説明すると報告していた。
その『とろサーモン久保田の冠ラジオ枠買ってもらった』で久保田は、事情聴取は受けたが「関与はしてないと否定しました」と話し、聴取は短時間で終わったといい、「刑事さんは“今後の聴取の予定はないと思います”ということを言われました」とオンラインカジノへの関与を否定した。
ワイドショーデスクは言う。
「久保田さんとくるまさんの名前を出して報じた毎日新聞以外の数社も、2人が事情聴取を受けていたことは知っていたんです。ただ、警視庁サイドが名前は伏せてほしいと要請し、各社は納得の末に報じることを我慢したんです。しかし、毎日新聞だけが名前を出して報じてしまったと……。一部では、同紙が“出禁”になったとも報じられていますよね。
そんななか聞こえてくるのが、捜査当局の本命は芸人ではない、ということ。警視庁はさらに影響力の大きい“本丸”、別の著名人をメインターゲットに据えているといいます」