■タレント側が演出家を“指名”する時代へ

『千鳥かまいたち ゴールデンアワー』が加わることで、古立氏が演出を手掛けるレギュラー番組は4本と異例の数となる。

 3月4日に行なわれた日本テレビの4月改編説明会で、江成真二総合編成センター部長は「私も古立としっかり会話しまして“やれる”と言ってくれていますので、そこに期待をして今回、古立にお願いしたという形でございます」と述べている。

 芸能プロ関係者は言う。

「売れっ子タレントになると、“誰と番組をやるか”を重視しますからね。テレビ番組においてタレントは“活かされてなんぼ”な部分が大きいですし、タレント個人がどれだけ面白くても、番組の作り手が有能な人ではないと面白い番組にはなりません。今は、局からオファーがあった際には事務所サイドも“演出はどなたがやるんですか?”と確認するものです。

 千鳥、そしてかまいたちも超のつく売れっ子。それで、『千鳥かまいたちアワー』がゴールデン昇格の話が出た際、演出のところで調整があり、日テレのエース演出家の古立氏に白羽の矢が立つことになった、と聞こえてきていますね。

 ちなみに、千鳥とかまいたちのレギュラー番組では、フジテレビの『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)が若年層を中心に大人気ですが、同番組でも一時、演者サイドと演出サイドの関係が上手くいかなくなったことがあったといいます。それは、演者サイドとスタッフサイドが求める“面白さ”が一致しなかったともささやかれていますが、タレントと演出が同じ方向を見て、全速力で前に進めている番組が“面白い番組”になるんでしょうね。

 日テレのバラエティ番組は、コア視聴率で他局を圧倒していますが、そのど真ん中にいるのが古立氏。彼が常に面白さを追求しているからこそ、内村さん、マツコさん、嵐・櫻井さん、くりぃむしちゅー上田晋也さん(54)、そして千鳥とかまいたちと、芸能界のトップタレントたちから全幅の信頼を寄せられ、“指名”をされるんでしょう」

 エース演出家・古立氏がけん引する日本テレビのバラエティ番組――『千鳥かまいたち ゴールデンアワー』がどんな“面白さ”を見せてくれるのか、多くの注目が集まりそうだ。