春の兆しはあるものの、急激な寒暖差や、スギやヒノキの花粉で鼻水に苦しめられている人も増えていることだろう。しかし、ティッシュで鼻をかみすぎると鼻の周りの皮膚が荒れて赤くなったり、ピリピリとした痛みに苦しめられたりしてしまう。
「鼻をかむときに、強く押さえたりゴシゴシこすると肌への刺激につながり、肌トラブルへと発展してしまいます。また、かみすぎて鼻の粘膜が傷ついた場合、花粉が傷に触れるとより強いかゆみを引き起こすことも。肌や粘膜を痛める前に、鼻のかみ方や、ティッシュ選びに気をつけると改善を見込めますよ」(医療ジャーナリスト)
鼻水を早く出したいからといって、
「勢いに任せて左右一度にかむのはNGです」
こう言うのは、笠井耳鼻咽喉科クリニック自由が丘診療所の院長である笠井創氏だ。
鼻水を効果的になくし、そして肌を痛めない方法を聞いた。
「鼻をかむ前に、大きく息を吸って一度息を止める。片方ずつゆっくりと小刻みに押し出すようにかむのがおすすめです。バイ菌を外に押し出すことを意識しましょう」
このときに、こすらないよう優しく拭き取るのがベター。しかし、鼻水が止まらないときには回数も重なってしまう。
「そのようなときには“保湿”が大切です。鼻をかんだ後の肌はいわゆる“肌荒れ”の状態です。痛みや赤みが出る前にクリームやバームで皮膚を保湿するよう意識すると良いでしょう」(前出の医療ジャーナリスト)