■コスト・利便性・安全性でも低層階がオススメ

 ひろゆき氏も太鼓判を押す“タワマンの2階住み”ですが、最大の特徴である豪華な共用施設はどの階に住んでいても利用可能。例えば、ジムやプール、ラウンジ、天然温泉付きの大浴場など、充実した設備を楽しめます。

 高層階に住んでいても低層階に住んでいても、その恩恵は平等に受けられるため、わざわざ高額な上層階の部屋を選ばずとも快適な生活が送れるのです。

 また、コスト面でも大きなメリットがあります。タワマンの価格は一般的に階層が上がるほど高くなります。2階の住戸であれば、同じ広さの部屋であっても高層階よりも数百万円から数千万円も安く購入できることが少なくありません。 

 管理費や修繕積立金も専有面積に応じて決まることが多いですが、場合によっては高層階の住戸よりも負担が軽減されることもあります。

 生活面での利便性も見逃せません。タワマンの上層階ではエレベーターの待ち時間が長くなりがちですが、2階であれば階段を使って一瞬で移動できます。朝の通勤ラッシュ時にはエレベーター待ちの行列が発生することがあり、高層階の住人はこの点で不便を感じるといいます。

 特に災害時には、エレベーターが停止してしまうケースがあり、地震や停電時の避難のしやすさという点でも2階は非常に有利です。

 さらに、タワマンは免震構造や制震構造を採用していることが多く、高層階ほど地震時の揺れが大きくなる傾向にあります。低層階であればその影響も軽減され、心理的な安心感も得られます。高層階では強風の影響も受けやすく、窓を開けるのが難しい場合もありますが、2階であればそのような心配は不要です。

 他にも、タワマンは都心や駅近の再開発エリアなどで建てられるケースが多いため、通勤や通学のしやすい利便性の高い暮らしが得られます。敷地が広いため、隣の建物や人通りが気にならない。エントランスや外観が豪華で、コンシェルジュサービスや24時間有人管理なども利用できます。

 タワマンの2階住みはラグジュアリーな設備を利用しながらも、費用や生活のしやすさの面で大きなメリットを享受できる選択肢です。眺望を最優先する場合を除けば、2階住みは非常に理にかなった賢い選択と言えるでしょう。

トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。