■福原遥は小芝風花に続けるか
小芝は2月28日放送の『あさイチ』(NHK)に出演した際、花魁道中で着用する高さ15センチの高下駄を自宅に持ち帰り、近所の公園や自宅マンションの廊下で足さばきを特訓したなど、役作りや所作などにかなり努力したことを語っていた。小芝は以前から芝居に取り組む真摯な姿勢が評判だったが、まさにそれが花開いたということだ。
小芝は昨年末にオスカープロモーションを退所し、年明けから、木村佳乃(48)、中村倫也(38)、松坂桃李(36)、菅田将暉(42)ら多くの人気タレントが在籍する、いまいちばん勢いのある芸能プロダクション・トップコートに移籍。本作で伝説の花魁を演じた小芝が脱清純派路線を加速させ、今後もさらなる活躍が期待できる。
小芝の高評価の裏で気になるのが、これから登場予定の福原遥(26)だ。福原が演じるのは、当代一の花魁・誰袖(たがそで)。福原も清純派のイメージが強く、小芝と同様に花魁をどう演じるのか注目される。加えて、瀬川と同じく蔦重に思いを寄せる役どころで、小芝と比較されるのは避けられない。小芝が絶賛されたこともあり、かなりのプレッシャーを感じているのではないだろうか。
福原は、昨年7月期の主演ドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)で、ミステリアスな役に挑戦したものの、物語の途中からキャラブレしたこともあって、全話平均視聴率が4.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と苦戦。新境地と期待されたが、かなわなかった感じだ。今回の花魁役で新境地を見せられるか、福原の演技に期待したい。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。