3月8日、10万円(税別)という高額で売り出されるも、客が殺到し当日に売り切れとなったのは、株式会社やおきん(東京都墨田区)が世界で活躍する現代美術家の松山智一さん(48)と共同開発した「うまい棒げんだいびじゅつ味」だ。

 同商品のビジュアルは、うまい棒・チーズ味を思わせる銀色のパッケージに松山さんの絵がプリントされており、透明のアクリルケースに入れられ異彩を放っていた。そんなレア商品を発売当日に手に入れたという芸能事務所社長兼タレントのYOSHIさんは、購入後は自身が経営する都内のバーに飾り、日々来客の目を楽しませていたそうだ。

開ける前の「うまい棒げんだいびじゅつ味」 ※提供画像

 その「うまい棒」を一目見ようと、本サイト記者はYOSHIさんのバーを訪れたのだが、予想外の展開になっていた。なんと、「うまい棒げんだいびじゅつ味」のケースが壊れ、中身の“うまい棒”が外に出ていたのだ。

 YOSHIさんはこう話す。

「購入した時の様子をSNSに投稿したら、《あれ、開けないんですか?》ってメッセージがたくさんきたんです。テレビで和田アキ子さんも、《これ、誰が開けんねん!》って言っていましたし、美術品だから普通は開けないですよね。だけどちょっと、イタズラ心が芽生えてしまって……」

 その日、YOSHIさんは会社のスタッフとともにバーでうまい棒を眺めながら飲んでいたそうだ。

「なんとなく、“開けてみようかな”って気持ちになっちゃって。スタッフに言ったら驚かれましたが、“だってこれ、うまい棒じゃん? 開けちゃおうよ”って。その勢いで」

 と、思いつきで10万円もの商品を開封しようというから驚き。しかし、鑑賞目的の美術品であるうまい棒はアクリルケースで頑丈に固定されており、出し入れできるフタなどはついていなかった。