4月から、福山雅治(54)が主演する『ラストマン―全盲の捜査官―』が放送されるTBSの連続ドラマ枠「日曜劇場」。同作には大泉洋(49)が福山の相手役として共演、そしてKing&Prince永瀬廉(24)も初の刑事役で出演するという。豪華なキャスティングに期待が高まるが、その次、7月クールに同枠で放送される堺雅人(49)の主演連続ドラマ『VIVANT』が、早くも大注目を集めている。

「注目される理由として、1つには堺さんが芸能界の大手事務所『田辺エージェンシー』を独立して初の主演連続ドラマであることがあります。個人事務所になった堺さんは直接、ドラマスタッフとやりとりしているそうですよね。

 もう1つは、発表されたキャストが阿部寛さん(58)、役所広司さん(67)、二階堂ふみ(28)、松坂桃李さん(34)とドラマや映画でも主演を張れるクラス、かつ、過去に『日曜劇場』に携わった俳優ばかりであること。

 さらに、ストーリーも、キャストがどんなキャラを演じるのかも、初回放送まで一切明かさない、というスタイルも異例ですよね。

 そしてまた注目されるのが、この作品が日曜劇場を筆頭にTBSドラマを局のど真ん中で盛り立ててきた福澤克雄氏(59)にとって、TBS社員としては最後のドラマになることです」(女性誌編集者)

 福澤氏は、堺の代表作で国民的な大ヒットドラマとなった2013、2020年放送の『半沢直樹』の演出を担当。『半沢直樹』の原作者でもある小説家・池井戸潤氏の他の作品がTBSで映像化される際にも演出としてかかわってきた。

 福澤氏の重厚感あふれる“濃い”演出の数々は、いまやパロディの対象になるほど日本中に浸透したほか、TBSへの貢献もはかりしれず、役職も上席役員待遇のエキスパート職だ。

 池井戸作品以外でも数多くのドラマを手掛けてきた福澤氏だが、来年1月17日で60歳となるため、TBS局員としては定年退職になるという。

 ちなみに『VIVANT』について福澤氏は、「日本ではあまり見たことのないドラマになると思っています」と、実に期待させてくれるコメントをしている。