■「夫婦で個人事務所」のメリット&デメリットとは
芸能人夫婦が同じ個人事務所で活動するメリットとデメリットを、芸能評論家の三杉武氏はこう解説する。
「夫婦でスケジュールや仕事の管理ができますから、家事・育児の分担もしやすくなりますよね。
また、昔の芸能界は映画やテレビなど仕事の種類が限られていましたし、興行も仕切る人がいました。ただ、今はしがらみがなくなり、SNSやYouTubeで情報発信できますし、仕事の情報を手に入れることもできるようになりましたからね。ですので、大手プロダクションに所属するメリットを感じないタレントも少なくないでしょうね。
大手プロではしっかりとマージンが取られますし、すでに売れている人は自分で営業する必要もありません。大手プロに所属するメリットはスキャンダル対策をしてくれたり、大きな仕事を持ってきてくれることぐらいですが、今はそういう時代でもありませんからね。
そんななかにあって一番信頼できるのが夫婦なんでしょう。個人でやっていくとしても人を雇ったら、裏切られるリスクもあるでしょうからね」(以下、すべて三杉氏)
一方で、やはりデメリットもあるという。
「夫婦で稼ぎやスケジュールを管理するわけですから、お互いのことがすべて見えてしまう。“このカードで何をいつ買ったのか”といったことがそれぞれ把握できてしまいますよね。
藤本美貴さん(40)が品川庄司・庄司智春さん(49)との結婚後に給料明細を見て、想像以上に安いと驚いたという鉄板エピソードもありますが、どっちが稼いでいるのかもあからさまにわかりますよね。そして、特に不仲になったときは、逆に大変でしょうね」
鈴木が離婚後も石橋の事務所に所属していることについてはこう分析する。
「そもそも前提として円満離婚だったんでしょう。保奈美さんも引く手あまたでしょうから自分で営業していく必要はありませんし、離婚してあらためて個人事務所を設立するのではなく、“今までのままでいい”とそのまま続いているのかもしれません。
石橋さんはテレビでは破天荒なキャラですが、現場ではスタッフにも優しく、細やかなケアができる人だといいますしね。これまで何十年も個人事務所の社長をやってきましたし、保奈美さんも離婚後も今まで通り、仕事に関しては石橋さんの窓口で――となったのではないでしょうか」
今後も、夫婦で事務所を立ち上げる芸能人は増えていくのかもしれない。