冬ドラマも軒並み最終回を迎えた。視聴率や配信で低い数字にあえいだ作品もあったが、特にフジテレビのドラマはその傾向が顕著だった。何がマズかったのかーー。

 まず、数字を見てみよう。香取慎吾(48)主演の『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(木曜よる10時)は、視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)の平均世帯が中盤から3%台に撃沈。TVerのお気に入り登録数も第3話放送後の47.6万(2月28日当時)が最高で、そこから徐々に減少していった。

 続いて、板垣李光人(23)とHey!Say!JUMP中島裕翔(31)がダブル主演する『秘密~THE TOP SECRET~』(月曜よる10時)は、視聴率は第1話しか発表されておらず、その世帯平均が6.4%。TVerはお気に入り登録数が悲惨で、第1話放送後の39.5万(2月25日当時)から増えることはなかった。

 そして、波瑠(33)主演の『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』(火曜よる9時)は、視聴率が発表されているのが第6話までで、なんとか世帯平均で5%台をキープ。しかし、TVerはお気に入り登録数は第6話放送後の66.2万(2月28日当時)がピークで、そこから凪状態が続き、3月に入ると最終回を待たずに減っていった。

 3作品の苦戦の原因の一つとして考えられるのが、視聴者のフジテレビ離れだ。中居正広氏(52)の女性トラブルに端を発した一連のフジテレビ騒動で、同局が視聴者の信頼を失ったのは間違いない。しかし、同局系の清野菜名(30)主演『119 エマージェンシーコール』(月曜よる9時)に関しては、平均世帯視聴率が第10話で9.0%を記録するなど好調。フジテレビ離れはあったかもしれないが、そこまで大きな原因ではなさそうだ。