■マクドナルドとロッテリアのガチンコてりやき対決

 マクドナルドがこの春発表したバーガーは全4種。中でもてりたまバーガー(440円・税込み)は春の定番になっている。

「1996年の初登場以来、春の期間限定商品として長年にわたり人気の商品で、今年で発売29年目。醤油をベースに、にんにく・生姜の風味、りんごのやさしい甘味は変わらず、現在も発売当時の味わいをお楽しみいただけます」(マクドナルド広報)

 前出の岩崎氏はマクドナルドの経営戦略についてこう分析する。

「春を象徴する食材は使用していないものの、定番化させることに成功しました。今後はアイテムを増やし、売り上げを拡大する戦略にシフトできるでしょう。マクドナルドは長い時間をかけてその境地に行きましたね」

 同じくてりやきソースと卵で勝負するロッテリアからは、今年全4種。中でも『たまてりバーガー』(490円・税込み)は春の定番だ。

「コク深く程よい甘みを感じられる濃口しょうゆをベースに、粗めにすりおろした玉ねぎやしょうが、ニンニクなどの香味野菜で仕上げた風味豊かな味わいに仕上げました。新しい環境で頑張る人などを少しでも応援できればという想いで販売しています」(ロッテリア広報)

 他社とは違う独自の路線で季節商品を展開するモスバーガーは3月19日から『新とびきりトマト&レタス ~和風ジンジャーソース~』 (670円・税込み)を発売する。

 国産牛100%のパティを使用したプレミアムバーガーで、野菜やパティと相性が良く、香り高い国産生姜をたっぷりと使用し、はちみつや三温糖で辛さを和らげつつ、焦がし醤油の風味がアクセントのソースだ。

 最後に前出の岩崎氏は今後のハンバーガーチェーンの季節限定商品の未来をこう占う。

「やはり、選べる季節商品のバリエーションが豊富な店に足を運びたくなるのが消費者心理。ラインナップが少ないと、選択肢から外れてしまう可能性もあります。各社とも、売上とのバランスを考えながらも、今後も限定商品のラインナップを増やしていく傾向は続くでしょう」

 てりたま、たまてり、和風ジンジャー。あなたのお好みはどれ?

岩崎剛幸(いわさき・たけゆき)
流通小売・サービス業界のコンサルティングのスペシャリスト。「面白い会社をつくる」をコンセプトに各業界でNo.1の成長率を誇る新業態店や専門店を数多く輩出させている。街歩きと店舗視察による消費トレンド分析と予測に定評があり、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌でのコメンテーターとしての出演も数多い。