人気のベテラン、中堅芸人が続々とBSの番組に進出。その背景にある事情とはいったい――。
浅草キッド・玉袋筋太郎(57)の『町中華で飲ろうぜ』を筆頭に、サンドウィッチマン・伊達みきお(50)の『サンド伊達のコロッケあがってます』(ともにBS-TBS)、ドランクドラゴン・塚地武雅(53)の『ドランク塚地のふらっと立ち食いそば』(BS日テレ)など、BSでグルメ番組を持っている芸人は少なくない。
極めつきはBS朝日だろう。ケンドーコバヤシ(52)の『ケンコバのほろ酔いビジホ泊 全国版』、バナナマン・日村勇紀(52)の『バナナマン日村が歩く!ウォーキングのひむ太郎』、有吉弘行(50)の『夢が咲く 有吉園芸~Road to start a garden shop~』、博多華丸・大吉の『家呑み華大』(すべてBS朝日)と、人気中堅芸人が出演する番組が乱立しているのだ。
2月9日放送のラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送)にケンコバがゲスト出演した際、パーソナリティを務める土田晃之(52)が「最近、おじさん芸人がどんどんBSを侵食していってる」と指摘。
土田が「有吉も始まったよね?」と切り出すと、ケンコバも「そうそう有吉がね、園芸をやるやつ」とコメント。
タレントの新内眞衣(33)が「BSにそんな大御所のみなさんが行っちゃったら若手入り込む隙ないですよね?」と疑問を呈すると、土田は「有吉が園芸の番組始めたことでスギちゃんの番組終わったんだから!」と、『有吉園芸』がスタートしたことでスギちゃん(51)が出演した『迷宮グルメ』が終了したと苦笑。
ケンコバも「『迷宮グルメ』ねぇ」と懐かしむも、「だからBSもかなり厳しい席の取り合いになりましたよ。早めに参入したほうがいいですよ」と語っていた。
「いわゆる“おじさん芸人”にBSは大人気ですよね。地上波に比べて緩いですし、視聴率が問われるわけでもありません。局としても“スポンサーを連れてきてくれたら好きな番組やっていいですよ”というスタンスだといいます。番組のテーマにちなんだスポンサーも集めやすいですしね」(制作会社関係者)