■“引退示唆”マツコ・デラックスの今後は……
膨大な数のインタビューをこなさない限り、奇跡とも思えるような面白い人に遭遇したり発言を引き出すことはできないだろう。
「端から無理だと言われてきた街頭インタビューをめちゃくちゃ面白いバラエティ番組に仕上げていたのが『月曜から夜ふかし』だったんです。ただ、同番組をもってしても街頭インタビューの扱いは難しかったはずですし、ロケの時間も膨大、さらには制作サイドの“編集”が相当に入っているとも言われていました。
もちろん、“中国ではカラスを食べる”という問題になったねつ造はこれまでなかったはずです。それでも、インタビューに答えてくれた人に怒られない範囲で編集を入れ、ギリギリのラインを攻めたややグレーゾーン寄りな制作をしていた、というのがテレビマンの間での共通認識です」(前出の制作会社関係者)
『夜ふかし』は在日中国人のみならず、現地・中国でも高い人気があり、これまで北京、上海などで街頭インタビューを行なう企画「中国から夜ふかし」もたびたび放送してきた。
「直接的な抗議があったかは明らかになっていませんが、中国からの指摘でねつ造が発覚したのではないかとも関係者の間ではささやかれていますね。
ただ、番組のウリだった街頭インタビューは当面できません。そして、早々にこの決定が出たのは日テレ上層部にも“街頭インタビューで面白い番組を作るのは無理”という認識があるからではないでしょうか。ある意味、今まで成立していたのが異常とも言えますからね。
街頭インタビューが封じられた『夜ふかし』の内容は今後大きく変わるはずです。街行く素人ではなく、企画のテーマに沿った識者へのインタビューなどになっていくと見られていますが、果たしてこれまで通りギリギリを攻めることができるのか……。素人ではなく識者という相手があるわけですからね」(前同)
ねつ造発覚後の3月31日も『月曜から夜ふかし』は謝罪テロップなどを入れるわけでもなく通常運転となったが、
《村上信五とマツコ・デラックスも災難》
《月曜から夜ふかしは、毎週見てるけど、街頭インタビューー止めたら何にも面白くないよ。マツコ・デラックスもついに番組に見切りをつけそうだな》
《夜ふかしから街頭インタビュー無くしたら何が残る?マツコ番組降りるんじゃね?》
といった意見も寄せられている。
「マツコさんはたびたび自身の引退について言及していて、2021年11月の『マツコ会議』(日本テレビ系)の時点で“どのタイミングで私は身を引こうかなってずっと考えてる”と漏らしていましたからね。いまだ『夜ふかし』は大人気ですが、“無理に続けることはないんじゃない”などと番組関係者に言う展開がありそうですよね……」(同)
相次ぐバラエティ番組での“街頭インタビューねつ造”――街頭インタビューをやめる『月曜から夜ふかし』は、今後どのような内容へと変わっていくのだろうか。