■「街頭インタビューは面白くないもの」

 3月31日に行なわれた日本テレビの定例会見では福田博之社長(63)がこの問題について謝罪。

 当該部分の編集を担当したのはフリーランスの男性ディレクターだとし、「担当ディレクターが“とにかく面白いものにしたい”という思いで意図的に編集した。このようなことは演出の範囲を超えており、あってはならないこと。女性の方ご本人並びに視聴者のみなさまに心からお詫びを申し上げます。申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

 そのうえで「番組制作のプロセスを徹底的に見直し、新たな施策とともに再発防止に務める」と表明し、再発防止策ができるまでの当面の間は街頭インタビューを休止すると説明した。

 当面の間、街頭インタビューを休止するという発表に、

《月曜から夜ふかし好きやったのになぁ〜 あの番組から街頭インタビュー消えるのは残念やね》
《街頭インタビューしか面白くない番組なのに》
《月曜から夜ふかしで街頭インタビュー使わないとか、番組作れなくない?》

 と残念がる声や、番組が成立しないのではないかと心配する声がXには寄せられた。

 制作会社関係者はこう話す。

「『夜ふかし』では街頭インタビューの末、フェフ姉さんやその友人の多田さんなど、飛びぬけた個性の素人を発見することもありましたし、街頭インタビューが番組の最大のウリでしたからね。

 ただ、そもそもバラエティ番組においては“街頭インタビューは面白くないもの”というのはテレビマンの間ではよく知られた話なんです」

 新人が先輩テレビマンから教えてもらうことの1つに“街頭インタビューの役割”というものがあるという。

「街頭インタビューは報道番組や情報番組で街行く人たちに意見を聞くものなんです。たとえば、大谷翔平選手(30)の大活躍ぶりや消費税が上がることについてどう思うか、ということですよね。市井の人々の生の声を引き出すのが最大の目的で、それ以上でもそれ以下でもないのが街頭インタビューなんです。

 街頭インタビューをベースに“面白いバラエティ番組”を作ろうというのはそもそもが無理な話でもある。インタビューを受けるのは突然声をかけられた素人で、その人がちょうど番組で使えるような面白いことを言ってくれる確率は、とんでもなく低いのは明らかですよね」(前同)