今年1月23日に芸能界を引退した元タレント・中居正広氏(52)の女性トラブル騒動に関わる問題をめぐり、第三者委員会が3月31日に公開した調査報告書で、フジテレビが“スイートルーム飲み会”約38万円を「経費」で落としていたことが明らかになった。この事実にXでは、《不正処理では》と批判が殺到している。
“スイートルーム飲み会”とは何か。
報告書によれば2021年7~8月頃、フジテレビにとって「有力な番組出演者であるタレントU氏」から《最近仕事に対するモチベーションが上がらない、コロナ禍であまり飲みに行けていないため、楽しい飲み会がしたい》といった話があり、また《中居氏も飲み会開催に同調した》ことから、フジの編成部長だったB氏が同年12月18日に開催したのが、外資系ホテルでの「スイートルームの会」だ。
その際、中居氏のリクエストに応える形で、B氏ら社員は23年6月に中居氏から「性暴力」を受ける女性・Aさんを含めた女性アナウンサーを4人集めたほか、手伝いとして女性スタッフにも声をかけた。会でAさんは先に帰宅したが、B氏は2人の女性アナを中居氏とU氏のいるスイートルームに「置き去り」にし、結果的にうち一人の女性アナが中居氏からのセクハラ被害にあったことも生々しく記されている。
後輩である女性社員を“上納”したとも言えそうなB氏らによるタレント接待の費用は38万1365円。この費用について報告書には、
《番組のロケ等施設使用料の名目でCXに対し立替請求し、CXから支払いを受けている》(※編集部注:CX=フジテレビのこと)
と、「ロケ等施設使用料」という名目で処理されていたことが明記されており、報告書を受けた会見で清水賢治社長は「タレントとの飲食会合になる。名目上は不適切な経費申請だったと判断している」「弁護士にも相談しながら返金を求めることも考え厳正に対処していく」と「不適切」だったことを認めたが、一般の人からはそもそもの経費確認の杜撰(ずさん)さに疑問を呈する声が噴出しているところだ。