1月23日に芸能界から引退した元タレント・中居正広氏(52)の女性トラブルを巡る一連の“中居氏・フジテレビ問題”に関し、第三者委員会が3月31日に調査報告書を公表。中居氏が被害女性Aを自宅マンションに呼び出す際の巧みで姑息とも言えそうな手口などが明らかになり、世間に大きな衝撃が走っている。

 第三者委員会が公表した394ページに及ぶ報告書では、被害に遭った女性Aが当時フジテレビのアナウンサーだったことも判明。第三者委員会は中居氏と女性Aのトラブルを《“業務の延長線上”における性暴力が行なわれ、重大な人権侵害が発生した》と認定した。

 女性Aは23年6月に体調不良で休養し、摂食障害や鬱病で入院し、PTSDと診断されて24年8月末をもって同局を退社している。

「中居氏には厳しい声が寄せられていますが、第三者委員会は中居氏のトラブルだけではなく、フジテレビが女子アナを接待要員にしていたなどの企業文化や上納体質も含めて調査を実施。報告書には中居氏以外のタレントの“事例”もあり、当事者であるタレントは気が気でないでしょうね」(ワイドショーデスク)

 報告書には女性トラブルの前段において、2021年12月に女性Aを含めた女性アナウンサー4人と、中居氏、タレントU氏、フジテレビ編成幹部のB氏が参加した外資系ホテルのスイートルームでの飲み会があったという記載もあった。

 女性Aと別の女性アナは途中で部屋から退出していたが、22時頃、突如として中居氏がB氏やスタッフらに退出を促し、部屋には中居氏、タレントU氏、女性アナQ氏、女性アナR氏の「男性2人、女性アナ2人」だけが残る格好になったという。

 中居氏とQアナ、タレントU氏とRアナがソファに横並びで座る形となり、途中でトイレに立ったRアナをタレントU氏が追いかけ、中居氏とQアナが2人だけになる時間も。この間、中居氏はQアナの膝や肩、鎖骨付近に手で触れる、Qアナに顔を近づけるなどの行為があったため、Qアナは中居氏の機嫌を損ねないように手をどけたり、体を離すなどしながら会話を続けることでやりすごしたとあり、第三者委員会はこのときの中居氏の言動を「セクシャルハラスメント」と認定している。

「第三者委員会はフジテレビの企業体質を明らかにするため、かなりの年月をさかのぼって調査を行なっています。報告書には10年以上前のタレントのセクハラ行為も詳細に記載されていて、これにも厳しい意見が寄せられています」(前同)