■今後起きる悲しい展開

 そんな6人が書類送検されたわけだが、「法に触れるとわからず気にせずやっていた」(竜大)、「SNSの広告かYouTubeで、ビデオスロットの動画を見て、楽しそうだと興味を持った」(大)など、大半が違法性を認識していなかったことも報じられている。

 SNSでも、オンラインカジノは違法という注意喚起を十分にしていなかったどころか広告も野放しだったことが問題、といった声が上がるなど、関与が報じられた芸人に同情する声も多い。

《オンラインカジノ芸人の1人も知らない俺。 彼らみせしめにされたようで少し同情してる》
《国はオンラインカジノが違法だって周知徹底しただろうか?そんな広告や動画を観たことないけど。自己責任の前に国がやることやれよって思う》

 その一方で、

《違法かどうか知らなくても、博打だ。というのはわかってたんだろ》
《日本では賭博が禁止されてるんだから、『違法だとは思わなかった』って嘘臭い。公営ギャンブル以外は疑うだろ》

 と当然ながら厳しい声も寄せられており、強い関心事となっている。

 バラエティ番組ディレクターは、こうしたSNSでの余波が「今後の悲しい展開へとつながっていきそうです」と言い、こう続ける。

「本当に違法性を感じていなかった芸人もいるようですが……賭博罪に問われる行為をしていたタレントが取り調べを受け、書類送検をされるのは仕方ないことですよね。

 そして、このオンラインカジノの件は報道を通して、大きな話題になってしまいました。そんななかで、多数寄せられるSNSの辛らつな声に強いショックを受けてしまい、お笑いのモチベーションが戻らない芸人もいるそうです。“コンビを解散して、芸人も辞めて一般人に戻ろう”と、引退を考えている芸人も出てきているという話です。今後、またお笑いコンビ解散のニュースが聞こえてきそうな情勢になっていますね……」

 報道では、なかむらはオンラインカジノで約5100万円を費やし収支約1200万円のマイナスだったこと、大も総額2700万円を賭けて、知人から借金してまでのめり込んでいたことなどが明らかとなっている。芸人たちがハマってしまった違法オンラインカジノの闇――その余波は、今後まだまだ出てきそうだ。