■前期朝ドラと比較する声も
その様子を見たのぶの母・羽多子(江口)は夜、「今日あなたが真剣に作ったパンをみんなが幸せに食べゆうのを見て、あてにできることはこれかもしれんと思うたがです」と草吉(阿部)、草吉を認めていなかった釜次(吉田)にも頭を下げ、朝田家はパン作りに挑戦することに。
そして嵩と朝田家の子どもたちは、次の日楽しそうにパン生地をこねるのだった――という物語が描かれた。
あんぱん作りを通じて描かれる人情ドラマは視聴者から好評で、
《今朝ホント笑えて 微笑ましくあんぱん作りの楽しい姿を朝から笑顔にしてくれてアリガトウ》
《あんぱん、子供時代良すぎる面白いし毎回泣ける。子役卒業ロスに耐えられる自信がない》
といった声が寄せられている。
その一方で、
《朝ドラあんぱん、食事がテーマではないはずなのに今日の回では真剣にあんぱん作りに取り組むヤムおじさんの姿が描かれてた。そして、周りの子供達も笑顔でパン作りに加わる。食事がテーマなはずのおむすびでは一切描かれなかったようなシーン。本当になんだったんだ…》
《日本人の食生活の真ん中にある食べ物をフックに、「落ち込んだ時、元気がない時に美味しいものを食べれば元気になる、また立ち上がれる」という同じテーマを同じ15分で描きながら登場人物の造形や心情の描写、物語の深さにここまで差がつく皮肉よ》
《前作だとちょっとしたギャグめいた所も商店街のメンツが吉本新喜劇並みのズッコケをしてイラッとさせられたけど、今作は吉田鋼太郎さんがちょっとコケるくらいのカワイイコケ方でわざわざ笑いのアピールをしないけどクスリと笑えるくらいなのが良い》
と、直前の作品である橋本環奈(26)主演の『おむすび』(24年度後期)と比較する意見も上がっている。
『おむすび』は、高校時代に“ギャル文化”と出会った平成元年生まれの主人公・米田結(橋本)が栄養士として人の心と未来を結んでいくという、食をテーマにした“平成青春グラフィティ”作品。