■房総半島の旅で気をつけるべきこと
上総一ノ宮駅で下りた後は、外房線で大網駅まで行き到着後は東金線に乗り換えて成東駅に向かう。東金線は今年で114周年を迎える、総武本線と外房線をつなぐ歴史ある路線だ。


続く成東駅に到着すると、旅の終わりまであと少し。座りすぎて痛むお尻を抱えながら、電車が来るまで30分待つ。普段ならイライラしつつ、スマホでも眺めているところだが、目の前には繁華街ではお目にかかれないキジバトが「ポーポーポッポー」と鳴いている。それをしげしげと見つめるだけでも、なんだか旅行気分を味わえてしまうから面白い。
成東駅から総武本線に乗って、目的地の東千葉駅に到着。9時23分発でスタートし、15時28分に到着なので足かけ6時間の長旅となった。

旅をしていて気づくのが、房総半島を走る電車の多くが1時間に数本しかないこと。乗り逃がしてしまうと、30分から50分ほどの時間のロスが出てしまう。しかも、駅構内に“駅そば”なんてものもないので、事前に時刻表をチェックして脳内シミュレーションをしておくほうが効率的だろう。
6時間もあれば、新幹線や飛行機なら北海道や九州、近くの海外まで行けてしまう。しかし、あえて近場でゆっくり電車旅をするのも、財布に優しいプチ観光として、たまにはいいかもしれない。