元タレントの中居正広氏(52)が芸能界を引退してから間もなく3か月が経とうとしているが、いまだ“中居氏・フジテレビ問題”は波紋を広げ続けている。
2024年末より取り沙汰された女性とのトラブルにより、中居氏は1月23日に芸能界から引退。トラブルにはフジテレビの元編成部長のB氏も関与していると報じられ(フジテレビは否定)、同局の対応を巡って約80社のスポンサー企業が撤退することに。
3月31日に第三者委員会が公表した394ページに及ぶ報告書では、被害に遭った女性Aが当時フジテレビのアナウンサーだったことが判明。第三者委員会は中居氏と女性Aのトラブルを《“業務の延長線上”における性暴力が行なわれ、重大な人権侵害が発生した》と認定した。
女性Aは23年6月に体調不良で休養し、摂食障害や鬱病で入院し、PTSDと診断されて24年8月末をもって同局を退社している。
「4月6日放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)は『徹底生討論“フジテレビ問題”』と題し、MCを宮根誠司さん(61)、進行を藤本万梨乃アナウンサー(29)が務め、有識者を交えた討論を行ないましたが、宮根さんを含め、被害女性Aを責めるような発言もあり、炎上を招いてしまいました」(ワイドショー関係者)
■『Mr.サンデー』宮根誠司&長野智子の発言が炎上
6日の『Mr.サンデー』には、ノンフィクションライターの石戸諭氏、経済ジャーナリストの後藤達也氏、東京大学准教授の中野円佳氏、元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子(62)、弁護士の橋下徹氏(55)、社会学者の古市憲寿氏(40)が有識者として出演した。
討論では、被害女性Aが中居氏の自宅に行くのを拒めなかったのかを論点とした際、長野は「私、嫌だったら行かないと思うんですけど」とし、「やはり、この問題点って、女性アナウンサーでもいろいろいるので。私みたいなのもいるわけですよ」とコメント。
続けて、「会社の中で、たとえば、今回いろんな社員の話を聞くと、いい仕事をするよりも有名人とか政治家とか太いパイプを持ってるほうが評価される空気があったって、結構多くの社員から聞いて」と話し、「ことさら気にする人は、断りづらいと思ったのかもしれません」とした。
宮根は「フジテレビのアナウンサーの方ともたくさん仕事したんですけど、みなさんアナウンサーとしてのプライドを持ってらっしゃるし、特番にあたっても下準備とかアナウンス能力を日々鍛錬していこうって姿勢をすごいリスペクトしてるんですね」とコメント。
続けて、「Aさんは大変な目に遭われましたけども、アナウンス部の人たち全部が接待要員だとか、上納されるとか、そういう見方はぜひ視聴者の方には違うんだと思っていただきたくて」「みんなプロフェッショナルとして頑張ってらっしゃると長野さん思いません?」と長野に話題を振った。
これに長野は「報告書を見て、今の世論の感じだとアナウンサー全員が脆弱で、何か仕方なく上納みたいになっていますけれど、ほとんどの人たちは真面目に、本当に真摯にそういうことにイエス、ノーがきちんと言えて毅然としてやっているわけですよね」と述べると、宮根も「Aさんは断れなかった状況に追い込まれたっていうんですけど、すべて(のアナウンサー)がそういうことやってるのは違うなって」と同意していた。
このときの宮根と長野のやりとりに、東京大学准教授の中野氏が「Aさんが断れなかったのを、ちょっと責めるように聞こえます」と指摘する場面もあった。
「この場面を中心に、視聴者からは、被害女性Aさんへの二次加害につながるのではないか、といった指摘がSNSにも多数寄せられることになりました。加えて、宮根さんには“私がやしきたかじんさんに誘われたのは業務の延長ですかね?”と軽口とも取れる発言があり、これにも批判が殺到してしまいましたね」(前同)