■「ブランディングも……」社長業の悩みを吐露していた広末涼子
3月28日放送のバラエティ番組『ザ・共通テン!』(フジテレビ系)に出演した広末は、独立後の苦労について語っていた。
独立後の仕事のやり方について「ホームページに来たお仕事のオファーを、今まではすべてチェックすることはなかったので、最初から全部チェックさせてもらってる」とコメント。
「今まで私がノータッチだったところの最終判断が自分なので、総括して知っておかなきゃいけない」とし「自分が指示するとか育てるとか、偉そうな立場になったことがなかったので、それが最初難しくて……。ZOOMとかで話したりすると、“言うべきことは言わなきゃ”って全部言って、退出した瞬間に涙が出てくる。“悔しい!”みたいな」と明かしていた。
『ザ・共通テン!』からも直接オファーが来たといい、広末は「最終フィックスするまで、今まで見てなかったので」と説明。「マネージャーに任せていて。ブランディングもそうだし……」と話し、「今、自分のブランディングもちょっとよくわからなくなってる」と吐露していた。
「精神的な負担も大きいですよね。独立すれば一時的に実入りは増えるでしょうが同時に支出も増えますからね。芸能人の中にはお金の出入りわかっていない人も少なくありません。衣装やメークは高級品を使うでしょうし、インタビュー記事でメークさんと衣装さんをつけたら数万円かかりますからね。
それに電車移動というわけにもいかないでしょう。タクシー代などの交通費に加え、車もある程度のものに乗らないといけない職業です。打ち合わせもチェーンのカフェというわけにはいかず、ホテルですることも多々ある。個人事務所だと全部自分が払うことになり、その額に驚く芸能人も少なくありません」(前出の三杉氏)
個人事務所で活動する芸能人は“腫れもの扱い”されやすいとも三杉氏は指摘する。
「個人でマネージャーやエージェントを雇うわけですから、主従関係がはっきりします。そうなると周りのスタッフも意見を言いづらくなるでしょうし、太鼓持ちのスタッフにばかりになってしまいがちですよね。
そもそも売れている芸能人は我が強かったり、厳しい芸能界を生き残ってきたという自信も持っている。大手事務所ならマネージャーなり周囲のスタッフが天狗にならないように御すこともできますからね。
それに仕事の幅も狭まりがち。本人ではなく、周囲のほうがわかっていることもある。タレント本人が乗り気じゃなくても周りが今までとは毛色の違う仕事持ってきて成功する例もありますからね」
芸人が俳優業で成功するケース、俳優がバラエティで活躍するケースも少なくない。
「タレント本人がギャラの交渉をするというのも大変ですよね。芸能界の仕事には定価はないと言ってもいい。ただ、ギャラが安いからと断ったり、あまりに高く引き上げすぎても取引先に嫌がられる。そのバランスが難しいわけですが、間にマネージャーなどが入ることによって交渉事がスムーズに進むこともありますよね。マネージャーなら“本人はこれでいいって言いそうですが、もうちょっと上がりませんか?”とも言えるでしょうからね。
波瑠さんのように大手事務所時代についていたマネージャーと一緒に独立するのであれば、今までと変わることなく仕事ができるでしょうし、方向性がズレてきたらしっかりと修正してくれたり、意見やアドバイスも言ってくれるはずです。それに独立はするものの、古巣や大手事務所と業務提携するケースもあります。
ただ、広末さんのように完全独立となると、やはり仕事、お金の面、周囲に腫れもの扱いされてしまうなど、環境の大きな変化もあって、大手に出戻りたいと考えるタレントも増えてきているのかもしれませんね」
多くの厳しい意見が寄せられた広末の釈放時の姿を目の当たりにし、大手芸能プロに出戻る芸能人も出てくるのだろうか――。