■ディズニーファンが“荒れる”元凶は「違和感」か

 ミセスは若者に高い人気を誇り、ヒットチャートを独占してしまうほど多くの人に受け入れられているのだが、それでも荒れてしまった理由は「“違和感”だと思います」と吉田さんは言う。

「雰囲気が違う要素が入ってくることに違和感を覚える、というのは以前からあるんです。イメージ動画とか、舞台で歌うとか、そういうコラボだったら良いけど、いきなりアトラクションや園内のショーで曲が使われると、“なんで?”となる。

 でも、それを言い出したら石井竜也さん(65)やMISIAさん(46)は良いのか? となるし、テーマソングは良くて、アトラクションはNGなのか? とか……基準が分からないですよね」

 石井は歌手の高杉さと美(39)とコラボし、2008年に東京ディズニーリゾート25周年記念のテーマ曲『魔法の鍵 ~The Dream Goes On~』を提供したことで知られる。

 MISIAは2006年に東京ディズニーシー5周年のテーマソング『Sea of Dreams』を手掛け、2022年には新規ナイトタイムエンターテイメント『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』の日本語版テーマソング『君の願いが世界を輝かす』の訳詞と歌唱を担当。

「たぶん、“ディズニーが作った歌”をミセスさんが歌う分には良いけど、急にディズニーとは関係のない、バンドのオリジナル曲を園内で流されるかも……と、警戒しているのではないでしょうか。ディズニー用に作られた曲で、ディズニーキャラクターも一緒に登場するなどであれば理解できるけど、そうでなければ世界観が壊れて嫌だな、とか」

 今回で言えば、“ベイマックスのイベント用に曲を書き下ろすなら良いけど、そうじゃなければ……”ということか。

「ただ、それは聞かないとわからないですよね。新たに書き下ろしてくれているのかもしれないし。

 あと、否定的な話題のひとつである“コラボグッズ”に関してはMISIAさんがコラボした時にも売られていたし、いざ発表されたら、ものすごく素敵なデザインでみんなが飛びつくかもしれません。なので、まずは落ち着いて、続報を待った方が良いと思います。

 ただ、情報が少ない現時点でここまで話題になるのは、それだけミセスさんに注目している人が多くて、影響力があるということではないでしょうか」

 新しい挑戦に、反対の声はつきもの。最後にはディズニーファンも、ミセスファンも、双方が楽しめるコラボになることを願うばかりだ。

吉田よしか
神奈川県生まれ。
年間を通じて、国内・海外のディズニーリゾートを訪れ、現地の最新情報のほか、ディズニー関連の情報をAmebaオフィシャルブログ、YouTube、Instagram「吉田さんちのファミリー日記」にアップ。総フォロワー38万人を越えるインフルエンサーとして活躍中。