■制作予算、独自インフラ、スタッフ…『ダウンタウンチャンネル』の規模はもの凄い

 地上波テレビにおいては逆風が吹くなかにあって『ダウンタウンチャンネル』がいよいよ始動することになる。

「松本さんは基本的にテレビの仕事が好きだといいます。テレビの世界で育ち、ここまで来れたという思いもあるではないでしょうか。

 しかし、そのテレビ各局は“松本さんの出演は無理です”という状況にあるわけです。文春との裁判が決着してすでに半年、松本さんとしても“このままとどまってはいられない”と『ダウンタウンチャンネル』をスタートさせることになったと見られます。今のテレビには期待ができない――『ダウンタウンチャンネル』の始動は、ある意味では松本さんがテレビを見限ったとも言えそうです。

 今夏始動と報じられていますが、夏の割りと早い時期に始動すると見られています。そして、驚くような大規模なチャンネル、プラットフォームになるとも聞こえてきています」(前出の制作会社関係者)

 4月26日のスポニチアネックスの記事では、『ダウンタウンチャンネル』は7月1日に始動する予定だと報じられている。そして、同チャンネルは国内外の企業数社の出資を受け、数十億円規模を集めて海外に販売するなどのビジネス展開も視野に入れているとされる。

「吉本興業が、ダウンタウンのために立ち上げるまったく新しいプラットフォームで、誰もが知る大企業も参画すると聞こえてきています。松本さんは、活動休止期間中にかなりの数の企画やネタを考え、すでに打ち合わせに入っているようですが、配信するインフラ面の準備がまだ追いついていないみたいですね。

 そして、制作スタッフも一流どころがそろっているといい、ネットとの相性や世界展開なども考えてでしょう、PrimeVideoで配信されている『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』に携わっていた制作マンもチャンネルに参加する予定だと聞こえてきていますね」(前同)

『ドキュメンタル』はメキシコ版、オーストラリア版、ドイツ版、イタリア版、スペイン版、フランス版、ブラジル版、カナダ版が制作・配信されるなど、世界的に支持されているコンテンツだ。

「数十億円という制作予算、独自開発のインフラ、一流の制作スタッフなど、その規模はほとんど1つのテレビ局をネット上に立ち上げるレベルだといいますからね。ダウンタウンが好きな人は1日中、『ダウンタウンチャンネル』だけ見ていればいいというぐらいのもので、同チャンネル始動後には“もうテレビは見なくていいね”となるダウンタウンファン、お笑いファンが出てくる可能性もありそう。

 地上波に戻れない松本さんを中心に『ダウンタウンチャンネル』が本格始動するわけですが、2025年の夏に起こる動きは、松本さん側がテレビと決別し、そして逆襲に転じる、というふうにも見えるのかもしれませんね」(同)

 これまでお笑い界に数々の新風を吹き込んできた松本。『ダウンタウンチャンネル』の始動で、エンタメ界、お笑い界は新時代へと突入することになるのかもしれない。