■収録に臨むテレビマンは頭を抱え…

 前出の制作会社関係者は続ける。

「さらに、ロケ弁も万博側がOKを出した業者に発注しないといけないという話ですね。テレビ番組の予算がどんどん削られるなか、番組スタッフはなるべく安いロケ弁を用意することが増えています。ただ、万博で収録する際には指定の業者に発注しなければいけないと。

 万博サイドのチェックが入っていない外部業者だと不測の事態も起きかねないなど、セキュリティ上の理由が大きいようですが、いつもよりかなり高額になってしまうそうで、現場は頭を抱えていると聞こえてきています」

 万博会場では4月24日に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の公開収録が行なわれ、5月6日には『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞 グランドチャンピオン大会』(日本テレビ系)の公開収録も予定されている。

 前出の制作会社関係者は言う。

「ある番組では万博サイドと制作サイドで事前にしっかりと打ち合わせをしたにもかかわらず、打ち合わせ内容が現場に全く伝わっておらず、番組スタッフがあらためてその場でパビリオンの担当者に交渉して撮影許可を取るような事態になったといいます。現場の人たちは悪くないのでしょうが、間に入ったスタッフの問題のようです。

 さまざなトラブルが多数起きていますから、間に入る担当者も混乱しているんでしょうね。結果、テレビ収録でもグダグダなことに……。ですので、テレビ関係者も“万博での収録はこりごり”となっているといいますね」(前同)

 連日何かと話題の万博だが、本調子になるのはこれからということか。