松本潤(39)主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』の視聴率の凋落が止まらない。
3月12日放送の第10話は、三河一向一揆の鎮圧後、家康(松本潤)は三河の支配を一気に強め、今川方の国衆たちの調略を進める。一方、家康の正室・瀬名(有村架純/30)は岡崎城下の築山に庵を開いて民の悩みや願いを聞き、それを家康に届けて両者の橋渡しをしようと考えていた。
ある日、築山を訪れた家康の母・於大の方(松嶋菜々子/49)が、2人に子が少ないことを心配し、家康に側室を迎えるよう主張する。選ばれたのは、不愛想だが気の利く侍女・お葉(北香那/25)で、女の子を出産するが、突然、側室をやめると言い出して……という展開。
平均世帯視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、前回から4.6ポイント減で番組初の1ケタ台に。初回から15.4%と歴代ワースト2位のスタートだったが、それから盛り返すどころか下がるばかり。今回は同時間帯に放送されたWBCの中継が43.2%を記録し、ダメ押ししてしまったようだ。
「裏でWBCの日本・オーストラリア戦が放送されたので、この数字も仕方ないかもしれませんが、今回はデリケートな問題を絡めた内容に、ツイッター上では批判の声が出ていました。仮に裏かぶりがなくても、数字は落ちていたかもしれませんね」(ドラマライター/ヤマカワ)
批判されたのは側室・お葉の描き方。まず、真面目すぎる人物という設定を際立たせるためなのか、家康と夜を共にするシーンで、瀬名から“家康の好み”だと助言を受けたお葉が、やたらに耳を触ろうとして家康に怖がられてしまう。今作にはたびたび出てくる、笑いを狙ったような演出だった。