■大手事務所所属のメリットを最大限発揮

 隣室に侵入し、書類送検されていたことが報じられた吉沢は1月14日、所属事務所の公式サイトでコメントを発表。《この度は私が起こしたあまりにも身勝手で非常識な行為により、多大なご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます》と謝罪。

 騒動について《作品の主演などを務め、広告を担当するという責任ある立場にもかかわらず、このような事態を起こし、数えきれない方々へご迷惑をおかけしてしまったことは、お詫びしてもしきれるものではございません。何よりも、世の中にエンターテインメントを届けることを生業としている私が、人を喜ばせることとはまさに真逆の事態を招いてしまったことについて、自分の未熟さを痛感しております》と反省のコメントを出した。

 所属事務所もコメントを発表。《吉沢亮が昨年末に起こした、自宅マンション隣室への無断侵入に関して、ご迷惑をおかけした隣室の方との間で、このたび示談が成立し、ご宥恕(ゆうじょ)いただいたことを報告させていただきます。隣室の方には、甚大なご迷惑をおかけしたことを、あらためて心よりお詫び申し上げます》と謝罪するとともに被害者と示談が成立したと説明した。

「吉沢さんと事務所それぞれがコメントを出し、双方とも被害者や関係各所に迷惑をかけたと謝意を示したほか、吉沢さんのコメントからは真摯な姿勢も伝わってきます。被害に遭った隣人にお礼を述べている点も大きいですよね。

 大手プロダクションならではの考え抜かれたトラブル対応で、方々への影響にも配慮した文章でしたよね。当時、複数のメディアが《秀逸な『吉沢亮の謝罪文』》や《謝罪文が見事すぎた》と吉沢さんと事務所の謝罪文を絶賛する記事を出すほどでしたからね」

 吉沢と所属事務所の謝罪文を分析した記事では、被害者、騒動を起こして迷惑をかけた仕事関係者、そしてファン・視聴者の3者に対してしっかりと謝罪をしていることが高く評価されていた。

「昨今は大手事務所から独立して個人事務所を設立するタレントも少なくありませんが、吉沢さんサイドの謝罪文と初期対応は大手プロダクションに所属する最大限のメリットが発揮されたのではないでしょうか。この謝罪文がSNSや世論の流れを変えたとも言われています」(前出のワイドショー関係者)