■謝罪コメントで「SNSを味方にした」

 謝罪コメントを出した1月14日、吉沢を広告に起用していたアイリスオーヤマは公式サイトで、広告及びプロモーション活動を今後も継続することを発表。

《吉沢亮さんは、アイリスオーヤマのブランドアンバサダーの一人として、卓越した表現力と幅広い支持層を持つ俳優です。これまで多くのお客様に当社の魅力を伝えていただきました。その存在感は、ブランド価値の向上にも大きく貢献していただいております。

 今回の契約継続は、吉沢亮さんの今後の挑戦を応援し、共に頑張っていきたいという当社の決意を示すものです》

 と綴った。

「いくつかのCM契約はなくなってしまいましたが、アイリスオーヤマには吉沢さんと事務所の真摯な姿勢が伝わったのかもしれませんね。あの謝罪文で、“やってしまったことはよくないが、反省して謝罪しているし、今後の彼を見守ろう”という方向に流れが変わったと言われています。SNSユーザーを味方につけた、最善手でしたよね。

 SNSでは“流れ”を変えることが重要で、数多くのトラブルに対応してきた大手事務所の担当者だからこそできた対応だったのではないでしょうか。個人事務所だと、これだけ考えられた謝罪コメントを出したりなどの対応は難しかったはずです」(前出のワイドショー関係者)

 CMスポンサー企業もドラマや映画の制作サイドも、“大手事務所所属だと安心”という面はあるようだ。

「降板せざるを得ないようなトラブルの際も、急遽の代役を立てる際などにも大手なら柔軟に対応してくれますしね。不祥事で生じる違約金などもそう。大手なら会社として対応してくれる。

 ここ最近はタレントの“プロダクション離れ”が加速していますが、プロダクションの存在感はトラブル時に体感することになるのではないでしょうか。タレント1人、マネジャー1人などでやっている個人事務所では、とても大トラブルには対応できないですからね。

 もちろん、『ばけばけ』への出演が決まったのは吉沢さんの高い演技力と人気、『なつぞら』でメインキャストを、NHK大河ドラマ青天を衝け』で主演を務めたNHKへの貢献度の高さも大いに影響したのでしょうが、不祥事から早々に仕事を再開でき、わずか4か月で朝ドラ出演発表に至ったのは事務所の力も大きかったともっぱらです」(前同)

 本人と事務所の真摯で緻密な謝罪文で危機を乗り越えた吉沢――朝ドラ『ばけばけ』での演技と英語力に注目が集まる。