■『笑ってはいけない』終了後は盛り上がりに欠ける民放の大晦日特番
大晦日特番として人気を博してきた『笑ってはいけないシリーズ』は、ダウンタウンの2人が還暦を迎えるタイミングでグランドフィナーレを迎えると見られていたものの、関係各所への調整がつかず実現には至らなかったという。
「女性トラブルを報じた『週刊文春』(文藝春秋)との裁判のために、2024年1月から活動休止をしていた松本さん。24年11月に文春との裁判は終了しましたが、いまだ活動再開はできておらず、地上波出演もなかなか厳しいと見られています。ダウンタウンの2人の年齢を考えると、さすがに『笑ってはいけない』の新作はないと言われていますね。
『笑ってはいけないシリーズ』の終了以降、民放各局の大晦日特番は盛り上がりに欠け、何となく『NHK紅白歌合戦』を見るという視聴者も少なくありません。
そんななかにあって、大晦日版に豪華に作られた『名探偵津田』ならお笑いファンや若年層の視聴者は“見たい”となるでしょうし、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率も取れそうですよね。そうした狙いがあって“大晦日特番にどうか”と提案があったのではないでしょうか。
ただ、“現実的には厳しいのではないか”という意見が出ているといいますね」(前出の民放キー局関係者)
24年の大晦日、TBSはTBSではバナナマンがMCを務めた『大晦日オールスター体育祭』を17時から23時45分まで7時間にわたって放送。
『SASUKE』の難関ステージ、『最強スポーツ男子頂上決戦』の跳び箱対決「モンスターボックス」、『オールスター感謝祭』の名物「赤坂5丁目ミニマラソン」、『東京フレンドパーク』のアトラクション「ウォールクラッシュ」など、TBSを代表するスポーツコンテンツに100名超の出演者が挑戦した。
「スポーツ特番は他局と差別化が図れますし、『SASUKE』や『赤坂5丁目ミニマラソン』などはTBSの名物コンテンツですよね。それらには視聴者も愛着がありますし、また多くの挑戦者を出演させられる企画でもある。参加者が多くなり、豪華感のある大晦日らしい番組にもできますので、視聴率も手堅く取れるのでしょうね。
一方で、『名探偵津田』を大晦日にやるというのは未知数。大人気番組『水ダウ』とはいえ、番組のイチ企画に局としてベットしていいものなのか、という見方もあるようです。おそらく現状は、あくまでお笑いファンにドハマりしている企画で、“まだ局を背負うほどではない”という評価なんでしょう。
また、『笑ってはいけないシリーズ』はお笑い界トップのダウンタウンが体を張ることが面白かったわけです。たしかに『水ダウ』のスタジオにも浜田さんはいますが、『名探偵津田』のメインは津田さんですからね。“ダウンタウンとダイアン津田”――そこの差はたしかに大きい。
ただし、今後、第4弾、第5弾の放送があり、さらに盛り上がっていったら――いずれは、大晦日特番になる可能性もゼロではないでしょうね」(前同)
大晦日の夜、津田が顔を真っ赤にしてツッコんでいたり、「ゴイゴイスー」を連呼しているのを見られる日も、そう遠くはないのかもしれない――。