■「朝ドラ主演もいける」など期待の声多数
5月13日放送回では、のぶ(今田)、嵩(北村)、千尋(中沢)、のぶの妹のメイコ(原菜乃華/21)、嵩のクラスメイトの辛島健太郎(高橋文哉/24)の5人が海辺で親睦を深める場面で、健太郎、嵩、メイコが『椰子の実』を歌う姿をのぶが手拍子をしながら優しく見守っていたが、そんな彼女を千尋が意味深な表情でチラっと見つめるシーンもあった。
そして14日放送回で、千尋は“嵩が東京に帰る前にのぶに渡したいものがある”という伝言をのぶに伝えるのだが、その際、メイコは千尋が切なげな表情でのぶを見送ったことに気づく。メイコの「もしかして千尋さん、のぶ姉ちゃんのこと……」「誰にも言わんき、心配せんといてください」という問いかけに、穏やかで照れくさそうな笑みで「いえ……メイコさん、ありがとう」と返す――というシーンが描かれたのだ。
一連の流れに視聴者は沸騰。
《千尋ええな〜。中の人の #中沢元紀さんがめちゃくちゃいい。のぶと嵩を不必要にすれ違わせるのがなんだかなあ〜だけど、最近は千尋くんが出てくるとニマニマしている私がいる。こんな素敵な俳優さんがいるの知らなかった》
《中沢元紀のはにかみだけで朝から涼やかで晴れやかな気持ちになる。元紀なら朝ドラ主演もいけると思う》
《きっと千尋も朝ドラ史に残る弟役になるんだろうな》
といった、中沢の演技に魅了されているという声、そして役者としてさらなる成長に期待する意見が多く寄せられている。
「千尋を巡っては、恋愛以外では嵩との“兄弟げんか”のシーンも注目を集めました。普段の温厚さとのギャップ、兄・嵩を大切に思っているがゆえの厳しい態度などが絶妙に表現されていて、やはり“良い役者だ”とSNSを沸かせたんですよね」(前出の女性誌編集者)
嵩は、一度は自分を捨てて再婚した母・登美子(松嶋菜々子/51)に未練があった。そのため登美子が戻ってきて、一方的に将来の進路を押しつけてきた時も強気に出ることはなかった。
しかし、嵩は成績が悪く、母の期待に応えられない状況で弟・千尋に「俺がいない方が勉強はかどるだろ」などと自嘲めいた物言いで話したことで、取っ組み合いの兄弟げんかに発展。
そこで千尋が「兄貴はなんおふくろの言いなりになるがな」「随分前に捨てたと思うちょったら、急にまた戻ってきて母親面して。あの人は息子を医者にして自分の居場所を作りたいだけやろうが! 兄貴はあの人に利用されゆうがよ! 兄貴だって本当は分かっちゅうはずや!」と言い放つ、という場面があった。
その迫真の演技には、
《今まで爆発しそうな感情を抑えて、苦味のみを漂わせる演技に何度も唸ったけれど 今日はストッパーを外した姿を見た…あんなに喉が破れそうな発声初めて聞いた》
《今朝の嵩の‥いや千尋の魂の叫びだって胸打たれました》
など、中沢の熱演に称賛の声が多く寄せられた。