■「面倒なヤツ」と思われる覚悟で平野は妥協を許さなかった

『ツキヨミ』について、平野は3月1日発売の『TVLIFE』(ワン・パブリッシング)にて《多分King&Princeの楽曲の中で一番難しいダンスじゃないかな》と解説。

 また、《制作段階でかなり意見を伝えたのだとか》という質問に、平野はこう話している。

《いろんな人から面倒なヤツだと思われたと思いますよ(笑) それこそ黒崎(※『クロサギ』の主人公)になったつもりで、いろんなスタッフの方をだましながらこの曲をプッシュしました(笑) それぐらい最初に聴いた時から気に入ってたんです。

 決まってからは修正したい部分を出していって、音や歌詞を直していただき。上がってきたものをさらに直してって本当のギリギリまでやりとりして完成した曲なので思い入れも強いです。だからたくさんの人に聴いてもらえて本当にうれしいです》

 平野の思いも伝わり、『ツキヨミ』は発表当時から、これまでにないテイストの曲調がファンの間で大きな話題を呼んだ。

「3人の脱退騒動を経ての推し活もあり、“グループ初のミリオンヒット”という記録も勝ち取った。それだけに、脱退と関連してファンが荒れる事態もありましたね……」前出の女性誌編集者)

 2022年の大晦日に放送した『NHK紅白歌合戦』が、“5人のキンプリ”にとしては最後の『紅白』だった。それだけに多くのファンが『ツキヨミ』で有終の美を飾ることを願っていたが、キンプリが同曲が歌うことはなかった。