5月16日に公開された永野芽郁(25)主演、大泉洋(52)共演の映画『かくかくしかじか』が、公開3日間で興行収入1億6975万円、観客動員数12万5100人を突破。実写邦画としては第1位のスタートとなった。

 映画『かくかくしかじか』は、『東京タラレバ娘』(講談社)や『偽装不倫』(文藝春秋)など数々のヒット作品で知られる大人気漫画家の東村アキコ氏(49)の自伝エッセイ漫画が原作で、主人公と恩師との9年間にわたる絆を描いた物語。

  永野は漫画家になる夢を持つぐうたら主人公・明子(東村氏)、大泉が彼女の恩師のスパルタ絵画教師・日高先生を演じる。

 そんな話題作だが、5月19日、東京・渋谷のTOHOシネマズの18時30分の回に入った芸能プロ関係者は言う。

「興行収入の初速は決して悪い数字ではありませんが、SNSでは“公開直後の土日なのにガラガラだった”など空席が目立つと指摘する声も多く出ていましたね。

 実際、私が観た回も客入りは2割いくかどうかという程度で、“話題作なのにな”と驚きました。映画を鑑賞した人からの口コミも悪くはないのですが、やはり、主演の永野さんが報じられた、俳優・田中圭さん(40)との不倫疑惑の影響があるんでしょうね……」

 永野を巡っては、4月24日発売の『週刊文春』(文藝春秋)に田中との不倫疑惑が報じられた。2人の事務所は疑惑を否定したが、5月8日発売の同誌では2人のものとされる生々しいLINEのやり取りが“不倫疑惑第2弾”として掲載。あらためて双方の事務所は「そのようなやり取りはしていない」と回答したが、世間からは《無理がある》などと厳しい声が多数寄せられている。

 報道の影響により『かくかくしかじか』の公開初日舞台挨拶では、“取材陣NG”という異例の対応がとられることになった。

 また、永野をCM等に起用している9社のスポンサー企業では、彼女の画像やCM動画を削除する“CM削除ドミノ”が発生。契約状況は不明ながら、彼女の動画などは“全消滅”となった。

 さらに永野は、2026年放送のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』の出演を辞退。3月31日にスタートしたばかりの冠ラジオ番組『永野芽郁のオールナイトニッポンX(クロス)』(月曜深夜0時)も、5月19日に今後の出演辞退と番組終了が発表され、彼女の今後の稼働は“ゼロ”になった。永野の所属事務所関係者は活動休止こそ否定しているが、今後は“開店休業状態”になると見られている――。

 そんな永野にとって、現状の“最後の主演作”とも言える映画『かくかくしかじか』だが――前出の芸能プロ関係者は言う。

「映画は約2時間、主演の永野さんを中心に描かれていきますが、やはり永野さんの圧倒的なヒロイン感、主役感は凄かった。キュートで美しいルックス、明るく天真爛漫な振る舞い……彼女が持つ“天性のもの”を感じされられました。やはり、普通にはいない稀有な存在だと思われます。

 高校生から年を重ねて美大生、プロの漫画家へと成長していくプロセスも違和感なく演じていました。また、電話越しに芝居する場面が多くて、相手の発言に動揺して耳が真っ赤になるとか、瞬きが増えるとか、表現の引き出しも多く、実にリアルな演技をしていましたね。ただ、若干、演技が平たんで、浅く感じられるのが続くところもありましたが……。

 そして、同作では、準主役である大泉さんの演技が素晴らしいんですよね」