■「学校かくれんぼ」大ヒットで『新しいカギ』の主軸は“学校企画”に

 2021年4月にスタートした『新しいカギ』は霜降り明星・せいや、粗品(32)、チョコレートプラネット松尾駿(42)、長田庄平(45)、ハナコ秋山寛貴(33)、岡部大(35)、菊田竜大(37)をメインに据えたお笑いバラエティ番組だが、当初は視聴率が伸び悩むなど苦戦を強いられた。

「コントがメインだった頃は絶不調が続いていました。そろそろ限界か、という話も言われていた22年11月に始まった、『新しいカギ』メンバーと学校の生徒たちがかくれんぼで勝負する企画『学校かくれんぼ』が大ヒット。以降、番組は確実に視聴率を取るようになり、特にテレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率は高いんです。

 学校を舞台にした企画ですから学生、ティーンがこぞって『新しいカギ』を見るようになり、若年層の数字、コア視聴率が跳ね上がったんです」(前出の制作会社関係者)

「学校かくれんぼ」のヒット以降、「高校バスケ全国制覇への道」「学校の先生と漫才グランプリ」「ティーチャーを探せ!」「学校を盛り上げろ!カギダンスバトル」などの学校を舞台にした企画を連発して『新しいカギ』はより人気の番組へとなっていった。

「24年7月放送の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)も『新しいカギ』を軸に構成されたほどでしたからね。ただ、“中居氏・フジテレビ問題”で『新しいカギ』も厳しい局面に対峙することになってしまったんです。

 問題勃発以降、ドラマの現場ではロケ地を使う許可が下りない、自治体などの協力を得られないという事態になったのは知られていますが、バラエティ番組もそうだった。そして、『学校かくれんぼ』にもそれが直撃していたんです」(前同)

 2月3日のスポーツニッポンが、フジテレビの人気特番『逃走中』の制作が困難になっていると報道。制作が困難な理由は3つあり、スポンサーが撤退したことによる番組制作費の問題、ロケ地となる大型施設などの協力が仰げないこと、さらに制作スタッフ不足だということだった。

「『新しいカギ』の『学校かくれんぼ』も同様の問題を抱えていました。それまでは、明るく楽しく、学生たちも参加できる素晴らしい企画ということで多くの生徒や先生が番組の挑戦校募集に応募してきてくれていたんです。

 しかし、騒動によりフジテレビのイメージが崩壊したことで、すでに挑戦が決まっていた学校も制作協力をためらう事態になってしまったそう。特に学校のPTAが問題視する事態になったといいます」(同)