今田美桜(28)が主演を務めるNHK連続テレビ小説あんぱん』。同作には竹野内豊(54)が、北村匠海(27)演じる準主人公の伯父役で出演している。5月26日放送回では、そんな竹野内演じるキャラクター・柳井寛を巡る衝撃的な展開に、多くの視聴者が涙することに――。

【以下、『あんぱん』のネタバレを含みます】

『あんぱん』は、国民的キャラクター『アンパンマン』を生んだ漫画家・やなせたかしさんと妻の小松暢(こまつ・のぶ)さん夫妻をモチーフにした作品。今田が暢さんをモデルにしたヒロイン・朝田のぶを、北村がやなせさんをモデルにした柳井嵩を演じる。

 物語は5月26日の時点で昭和15年(1940年)1月。のぶはお見合いを経て、一等機関士・若松次郎(中島歩/36)との結婚を間近に控えている。

 一方の嵩は、東京の美術学校で卒業制作に没頭中。のぶのお見合い話は知らず、完成後に帰郷して、のぶに告白する計画を立てていた。

「ところが、黙々と卒業制作に取り組んでいた嵩のもとに、親代わりに自分を育ててくれていた寛(竹野内)の危篤を知らせる電報が届いたんです。予告では伏せられていたこともあり、多くの視聴者も強いショックを受けたことでしょう。週明けいきなりの展開だったことにも《まだ月曜なのに……》などの声が寄せられました」(テレビ誌編集者)

 卒業制作に没頭する嵩は、危篤の知らせを受けてからも「これを仕上げないと伯父さんに顔向けできない」と筆を止めなかった。嵩は卒業制作を完成させてから大急ぎで高知県の実家に戻るが、すでに寛は亡くなった後。看取ることはできず、弟・千尋(中沢元紀/25)からも「遅すぎるがや!」と責められる。

「(あの世で)怒ってるだろうな」と打ちひしがれる嵩だったが、伯母の千代子(戸田菜穂/51)は「寛さんは怒ってなんかいません」と、彼が亡くなる直前に話していたことを伝えた。

 寛は最期まで嵩が卒業制作を頑張っていることに思いを馳せていて、「最後まで描き上げんと。半端でもんできたり(戻ってきたり)しよったら殴っちゃる……」と、力なく拳を突き出しながら、「嵩が決めた道や。嵩が生きる道や。投げ出すがは許さん」と語っていたことが、千代子によって明かされる。千代子が「寛さんと嵩さんは、やっぱり心が通じ合うちょったがやね」と話し、2人で号泣するところでドラマは幕を下ろした。

 大切な人の死――『あんぱん』では5月21日放送回でも、のぶの祖父・釜次(吉田鋼太郎/66)の弟子であり、のぶの妹・蘭子(河井優実/24)と結婚の約束もしていた石工の原豪(細田佳央太/23)の戦死の報せを受けての葬式が描かれたばかり。