■頻発するリメイクに不満の声も

 このところフジテレビでは、2020年に配信ドラマとして制作された伊藤健太郎(27)や石橋静河(30)が出演したリメイク版『東京ラブストーリー』など、往年の名作ドラマのリメイク版や続編が多く制作されている。

 たとえば、織田主演の『踊る大捜査線』シリーズ(97年1月期~)は12年公開の劇場版『THE FINAL』で完結していたが、昨年10月に柳葉敏郎(64)演じる室井慎次を主人公にした前後編のスピンオフ映画『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』を連続公開。26年には織田主演の新作映画『踊る大捜査線N.E.W.』の公開も予定されている。

 ドラマでは、現在月9で放送中の小泉今日子(59)と中井貴一(63)がダブル主演を務める連続ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』は、第1弾が12年1月期に、14年4月期に第二期が放送されたシリーズの約10年ぶりの新作続編である。

 そういった話が続くなか、『101回目のプロポーズ』の続編制作が報じられ、

《バラエティーとしてならいいけど、本格的ドラマなら辞めてほしい。フジテレビももうなんでもありで、昔の宝を安く売り出すんだね》
《結局、過去の栄光にしがみつき、新たな制作、創作が出来ない だから安易に過去のヒット作にしがみつく。そんな事してもヒットしねぇのに》
《末期だな 新しいドラマとか作れないなら放送出来るやつ、のドラマやバラエティをひたすら再放送すりゃいいのに変にリメイクするより、みんな見る》
《これ見てた世代はもうアラフィフ〜老人でその世代からはもう見放されとるんやから若い世代取り込むのに注力せなあかんのにアホやなあ》

 といった、“リメイク頻発”への嫌悪感を示す声がすでに多く寄せられている。

 もちろん好意的な声もあり、実業家の“ホリエモン”こと堀江貴文氏(52)は自身のXに『101回目のプロポーズ』続編の内定報道の記事を引用して、《新生フジテレビの覚悟を感じる》と、つづっている。

「完全な新規コンテンツと比べると、すでにファンがついている過去作のリメイクや続編というのは、数字が取りやすいですよね。現在はテレビの視聴層も高齢化しているから、そういう意味でも往年の名作には一定の需要があると。

 ただ、続編を作るということは、綺麗に完結した作品に余計な後日談を加えることにもなり得るわけですよね。前作でめでたく恋仲になったキャラが続編で破局している、なんて展開はしょっちゅあうある。“続編のせいで1作目を楽しめなくなった”というファンの悲哀もよく聞く話です。

 ましてや、今回の『102回目』は、話通りであれば前作のヒロイン・薫(浅野)が亡くなっているという悲しい展開なわけで……やはり、物議を呼びそうですよね」(前出の制作会社関係者)

 本サイトはフジテレビに、『102回目のプロポーズ』(仮)の浅野の出演と薫の死亡設定、世間から“リメイク依存”を指摘されていることなどを問い合わせたところ、「制作の詳細についてはお答えしておりません」ということだった。

”前作で大団円を迎えたキャラが亡くなったり不幸になったりする”――続編で前作のファンが嫌がりそうな展開なのだが、果たして――。