■近い時代が舞台の今季ドラマを連想する視聴者は多い

 のぶ(今田)と次郎(中島)の仲睦まじい新婚生活だが、夫が海の仕事のため一緒にいられる時間が少ない――このシチュエーションに視聴者からは、

《のぶと次郎さんのしばしの別れがめおと日和を思い出させる…この先の未来は分かってるけど簡単に退場させたりはやめてね》
《今日のあんぱん、めおと日和やった あんな2人があの当時沢山いたんやろなぁ。。》
《めおと日和とかぶると言ったって、あっちは幸せイチャコラが続くだけなんだろうけど、こっちはなぁ……》
《色々めおと日和と被って、キュンキュンするけど、なんか寂しいような、、、》

 と、現在放送中の芳根京子(28)主演、本田響矢(25)が相手役を務めるフジテレビ木曜劇場『波うららかに、めおと日和』(夜10時~)を連想するという声が多く寄せられている。

『波うららかに、めおと日和』は、講談社のマンガアプリ『コミックDAYS』で連載中の西香はち氏の同名マンガが原作。日中戦争が勃発する前年の昭和11年(1936年)を舞台に、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描くハートフル・昭和新婚ラブコメディー作品。芳根が男性経験ゼロの主人公・江端なつ美、本田がその夫で硬派な帝国海軍中尉・瀧昌を演じる。

 ドラマは幅広い世代で人気を博していて、見逃し配信・TVerでの「お気に入り登録者数」は春ドラマ3位の99.5万人(28日朝10時時点)。視聴率も右肩上がりとなっている。

「『めおと日和』は開始前はそれほど注目されてはいなかったのですが、いざ放送が始まると、新婚の2人のピュアな夫婦生活がSNSで話題に。“面白い”と口コミが広がり、注目作の春ドラマとなりました。

 ただ、『あんぱん』と『めおと日和』はジャンルが違うし、夫の職業など、相違点も多い。ですが、新婚早々にして夫が長期の航海に出るシチュエーションは同じなんですよね。

 そして何よりも、夫の無事を祈りながら見送る妻の切なさを描いている点はどちらも共通している。夫が去ってから浮かべる寂しそうな笑顔も同じです。視聴者の声にもあるように、当時はこうした夫婦が多くいたのでしょうね……」(前出の女性誌編集者)

『めおと日和』は戦前が舞台で大筋は明るい作品だが、『あんぱん』はすでに戦時中。両ドラマとも、待たされる者の切なさや愛する人を想う姿が描かれているが、のぶと次郎の今後は――。