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2位 「きゅんが致死量」芳根京子『めおと日和』視聴率&TVer急上昇中、若年層視聴者がハマる3つの理由

 芳根京子(28)が主演、本田響矢(25)が相手役を務めるフジテレビ木曜劇場『波うららかに、めおと日和』(夜10時~)。5月22日には第5話が放送されるこのドラマが、若年層視聴者を中心に大きな支持を集めている――。

『波うららかに、めおと日和』は、講談社のマンガアプリ『コミックDAYS』で連載中の西香はち氏の同名マンガが原作。日中戦争が勃発する前年の昭和11年を舞台に、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描くハートフル・昭和新婚ラブコメディー作品。

 同作では、芳根が男性経験ゼロの主人公・江端なつ美、本田がその夫で硬派な帝国軍人・瀧昌を演じる。

「現在、テレビ界では個人視聴率とコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)が重視されています。『めおと日和』は若い層にじわじわと人気が出ているようで、ここにきて個人・コアともに数字が伸びてきていますね」(制作会社関係者)

『めおと日和』の視聴率推移は、以下の通り。

【第1話】(4月24日)

・世帯視聴率5.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)/個人視聴率3.2%/コア視聴率1.3%

【第2話】(5月1日)

・世帯5.8%/個人3.0%/コア1.2%

【第3話】(5月8日)

・世帯4.9%/個人2.7%/コア1.3%

【第4話】(5月15日)

・世帯6.0%/個人3.4%/コア1.6%

 また、見逃し配信・TVerでは5月20日時点でお気に入り登録者数88.8万人となっていて、これは春ドラマ3位の数字である。

 同ランキングの1位は小泉今日子(59)と中井貴一(63)がダブル主演のフジテレビ月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』の122.8万人。2位は多部未華子(36)主演のTBS火曜ドラマ『対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜』(夜10時~)の118.3万人。

 そして4位が阿部寛(60)主演のTBS日曜劇場『キャスター』(夜9時~)の85.9万人。5位が広瀬アリス(30)主演の日本テレビ土曜ドラマ『なんで私が神説教』(夜9時~)となっている。

 また、SNSでも、

《めおと日和のイベントのインライ観てましたが、何せ高校の昼休みなので騒がしくて音はほぼ聞こえませんでした》
《学校で別のクラスの子が「めおと日和の男の人がね、めちゃくちゃかっこいいんよ!」って話しててついに本田響也の時代きたわこれ⋯と謎に胸を張った》

 など、多くの若い世代が視聴していることがうかがえるのだ。

 ちなみに、5月13日時点ではTVerのお気に入り登録者数3位は『キャスター』だった。ここからも『めおと日和』の人気上昇ぶりが伝わるだろう。

「現在放送中のGP帯春ドラマで“若者の恋愛ドラマ”が『めおと日和』しかない、ということも、人気に影響しているところはありそうです。TVerのトップ5のラインナップを見ても、それがよく分かります」(前同)

 まず、小泉主演の『続・続・最後から二番目の恋』はメインキャストの年齢層が高く、テーマも“還暦や老後について”など、大人向けの作品。“シリーズもので、約10年ぶりの新作”という敷居の高さもある。

 次に多部主演の『対岸の家事』は“家事と育児”がテーマ。女性向けではあるが、視聴層が限られそうなことに加えて、恋愛がメインではない。

 また、阿部主演の『キャスター』が放送されているTBS日曜劇場は、民放ナンバーワンの高視聴率枠ではあるが、男性サラリーマンを視聴ターゲットに据えている枠とされ、『めおと日和』の視聴者層とはズレている。同じく『神説教』も、恋愛ドラマではない。

 そんな背景も手伝って人気が高まりつつある『めおと日和』だが、なぜここまで注目を集めているのか――テレビ誌編集者は言う。

「『めおと日和』が人気を博している大きな理由として言われるのは、王道でキュンキュンのラブコメ作品という点ですよね。

 最近はドロ沼不倫やモラハラ夫への復讐モノなどが流行っていますが、これらに食傷気味だった層に刺さっている感じです」