生活習慣を改善すべきと分かっていても、面倒くさい……。そんな悩みを抱える読者も多いことだろう。

「日本生活習慣病予防協会によると、日本の高血圧の患者は推計約4300万人。高血圧は心臓と血管に常に負担をかけるため、心疾患や脳疾患など、多くの病気の遠因となります」(医療ジャーナリスト)

 減塩やウォーキングなど、高血圧対策はさまざまだが、実は、もっと簡単な方法がある。それが今回、紹介する“8秒ジャンプ”だ。

「私自身、ジャンプ運動を習慣にしてから、150ミリ超だった血圧が、130ミリ程度にまで下がりました。体重も10キロやせて、見た目も若返ったと驚かれます」

 こう言うのは、『血圧がみるみる下がる! 8秒ジャンプ』(文響社)の著者で、高血圧専門医の伊賀瀬道也氏。そこで今回は、伊賀瀬氏が提唱する“8秒ジャンプ”を伝授してもらった。

 このジャンプ運動の魅力は、誰でも簡単にできること。大切なポイントは、背すじと膝だという。

「背すじを伸ばし、目線を前に向けて、足を肩幅に広げたら、膝を少し緩めて、サスペンションのようにします。そして、真上にジャンプ。床から足が少し離れる高さでOKです」(伊賀瀬氏)

 この低い跳躍を、1秒間に2回のペースで、16回(8秒間)続ける。

「8秒間を1セットとし、休憩を挟みながら、1日5セット(40秒)を目標に行います。運動が苦手な人は、まず1日1セットから挑戦しましょう」(前同)

 また、ジャンプに慣れて、気持ちに余裕ができたら、

「跳ぶ前と同じ位置に着地することを意識すると、体幹のトレーニングになります。また、“イチ・ニ、イチ・ニ”と、リズムに乗って楽しみながら跳んでください。心肺機能が鍛えられて、効果倍増です」(同)