■山下智久の人気ドラマの映画化話が“白紙”に

 フジテレビ内の人権意識の低さが指摘された“中居氏・フジテレビ問題”。その影響で、ドラマの制作において、撮影場所が借りられないなどの問題が生じていると報じられていたが――前出の芸能プロ関係者は続ける。

「実は、一部で報じられていた山下智久さん(40)主演の連続ドラマ『ブルーモーメント』(24年4月期)の映画化の話が、白紙となってしまったそうです」

 ドラマ『ブルーモーメント』は、小沢かな氏による同名漫画(KADOKAWA)が原作。気象災害に脅かされる人命を守るため、命がけで救助に立ち向かう架空の組織「SDM(特別災害対策本部)」の活躍を描くドラマで、山下はSDM気象班チーフ・晴原柑九朗を好演。

 最終回には続編を示唆する演出もあり、当時から劇場版に向けて動いていると一部で言われていた。山下も、最終回直前インタビューにて「呼んでいただけたら、また再集結するんじゃないですかね」と話すなど、続編に意欲的だった。

 しかし、同ドラマを巡っては、4月10日発売の『女性セブン』(小学館)に“中居氏・フジ問題”を受けて、『ブルーモーメント』の劇場版企画が暗礁に乗り上げていると報じられた。

 山下サイドはフジテレビと交渉を重ね、契約内容や条件面などについてもしっかりと話し合いを続けていたという。しかし、その過程で“中居氏・フジテレビ問題”が露見し、山下サイドが『ブルーモーメント』への出演を保留にしたと記事では伝えられていた。同誌の取材にフジテレビは、「制作の詳細に関してはお答えしておりません」と回答していたが――、

「その後、山下さんサイドが正式にお断りを入れて、『劇場版 ブルーモーメント』(仮)の話は白紙になったと聞こえてきています。

 続編に意欲的だった山下さんサイドが苦渋の決断をした背景には、彼が日本以上に人権意識の高い海外で活動していることが言われていますね」(前同)

 山下は俳優として海外作品に出ているだけでなく、イタリアの『ブルガリ』やフランスの『ディオール』など、世界的に有名な高級ブランドのアンバサダーも務めている。

「海外では、日本以上に性暴力・性加害が厳しく取り扱われます。そのため、海外での活動が多い山下さんが、問題を抱えるフジテレビから距離をおくのは仕方のないことかもしれません」(同)

■フジテレビに問い合わせると――

 すでに、“中居氏・フジテレビ問題”はイギリスのBBCなど、複数の海外メディアにも取り上げられ、知られるところとなっている。

「この状況下でフジテレビからの新規オファー、しかも主演映画の依頼を引き受けることで、今後、海外での仕事に支障が出てしまう可能性はゼロとは言えませんよね。特に、世界的なブランドは厳しく見てくるのではないでしょうか。だから、山下さんサイドはフジテレビと距離をおく決断をしたのではと。

 もちろん、続編に意欲的だった山下さんは“オファーを受けたかった”というのが本音ではないかと見られますし、期待する視聴者の声も多かっただけに、残念なことではありますが……」(前出の芸能プロ関係者)

 本サイトは、『劇場版 ブルーモーメント』(仮)の企画が難航しているという先の報道、それが最終的に山下サイドの出演の承諾を得られずに『ブルーモーメント』映画化が白紙になったと言われる件について、あらためてフジテレビに問い合わせたところ、「制作の詳細についてはお答えしておりません」ということだった。

 中居氏の女性トラブルが報じられてからもうすぐ半年――“中居氏・フジテレビ問題”の解決までには、まだまだ多くの時間がかかりそうだ。