巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんが、6月3日午前6時39分、肺炎のため、都内の病院で亡くなったことが発表された。89歳だった。

 長嶋さんは1958年に読売ジャイアンツに入団し、初年度から新人王を獲得するなど大活躍。74年に現役引退するまでMVP5度、首位打者6度、本塁打王2度、打点王5度を獲得し、日本プロ野球界最大のスーパースター「ミスター・ジャイアンツ」として名を馳せた。

 引退後には1975~80年、93~01年の計15年、巨人の監督を務めた。監督として5度のリーグ優勝と、2度の日本一も経験。01年の引退時に、終身名誉監督となった。

 その後、04年3月には脳梗塞、18年7月には胆石治療のために入院。22年9月には転倒による脳出血で命の危機に見舞われたが、いずれも驚異的な生命力により乗り越えてきたことでも知られる。

「88年に野球殿堂入り、13年には国民栄誉賞も受賞するなど、長嶋さんはスポーツの枠にとどまらない、日本の最大のスーパースターと言えるのではないでしょうか。そんな国民的ヒーローの訃報に、多数の悲しみの声が寄せられていますね」(夕刊紙記者)

 朝の情報番組『サン! シャイン』(フジテレビ系)では特集「ミスター伝説」が組まれ、出演者の武田鉄矢(76)が、「強烈に覚えてるのは、同時代を生きた選手たちがこれほど楽しく話す選手はいませんでしたね」と振り返るなど、長嶋さんを悼む声は多い。

 Xでも「長嶋茂雄」や「長嶋さん」がトレンド入り。

《いつかはこんな日が来ると思ってたけれど。 ご冥福をお祈りします。 野球人として最大級のリスペクトを》
《日本プロ野球の歴史=長嶋茂雄の歴史 幼稚園児の頃から今に至るまで、こんなに熱狂できる趣味を見つけられたのは長嶋さんのおかげです。御冥福をお祈りします》

 といった、長嶋さんを偲ぶ声が殺到している。

 また、長嶋さんは約3か月前の3月11日に、現代の野球界のスーパースターであるメジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)と警備サービス大手「セコム」の新CMで共演したばかりのため、

《ついこの間、大谷さんと長嶋監督がお会いしたばかりだったのに……ご冥福をお祈りいたします》
《3月に大谷さんと会っているのを見て、まだまだお元気でいらっしゃる、今年も何度も観戦にいらっしゃるんだろうな、と思っておりました。残念です。ご冥福をお祈りいたします》。
《今年3月のステキなお写真ご冥福をお祈り申しあげます》

 と、大谷選手とのCM共演、記念に撮られたツーショット写真を思い出す声も多く寄せられている。

 話題の写真は大谷選手のインスタグラムに3月に投稿されたもの。大谷選手は6月3日の10時頃、同写真に《心よりご冥福をお祈りいたします》と添えて、長嶋さんと私服で肩を組んでいる写真も追加して再投稿している。

「長嶋さんがセコムのアンバサダーを35年間務めてきたのは有名な話。“セコム、してますか?”というキャッチコピーは、誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。

 セコムは今年3月11日、そんな長嶋さんの現役時代の姿をCGで再現し、大谷選手と対決する、というCMを公開したんですよね」(前同)(※テレビ放映は同15日から)