■店舗責任者は「回収を手伝うから」
歌舞伎町の売掛廃止――。これにより、歌舞伎町のホストクラブでは、そこで働くホストまでもが店に金を吸い取られるという状況が発生しているそうだ。
問題の舞台となっているのは登録者数145万人の人気YouTubeチャンネル『令和の虎』にも出演する実業家で経営者の桑田龍征氏(39)がオーナーを務める『NEW GENERATION GROUP』だ。
グループの関係者は、この立替強要疑惑について
「イベントだったり、店舗としての売上げを伸ばしたい月に、その店舗の社長から立替でも良いからと頼まれるんです。もちろん大きな金額を立替にするのは躊躇するのですが、社長らが“回収も責任を持って手伝う”と言って説得に乗り出してくるんです」
と、明かす。
しかし、店の責任者はなぜ身内であるはずのキャストに売上の一部を立替させてまで、店舗の売上げを出そうとするのか。
「店の売り上げによって店舗の責任者らの給料のインセンティブが変わるんです。月の売り上げが1500万、2000万と2500万と500万円上がるごとにインセンティブは上昇していく。店舗責任者には目標売上がある。なので、売上1億円を目指す月は店舗の人気ホストに立替をさせてでも売上を上げさせるのです」(前同)
実際に『NEW GENERATION GROUP』のさる店舗の社長から立替を強要されたホストの1人が語る。
「2024年6月頃、歌舞伎町のとある店舗にてイベントの売上が足りないという理由で、立替で良いからと店舗社長に頼まれ、自分の客を呼び500万円ほど立替ました。そのときは回収も手伝うという言葉がありましたが、実際に客からの支払いが滞ると“過ぎたことは忘れろ、これから稼ぐことに集中しろ”と、回収の相談にも乗ってもらえませんでした」
この店舗社長は、立替がある客をその後も店に通わせているというのだ。
「店舗としてはホストからだろうが、客からだろうが店に金が入れば問題ない。たとえ、ホストが立替の回収が出来ていなくても、平気で客を店舗へと通わせ、新たに金を使わせるんです。当然、ホストも立替の回収どころではなくなります」(前同)
このホストは現在、『NEW GENERATION GROUP』と弁護士を介してトラブルについての協議を進めているという。
一連の問題を『NEW GENERATION GROUP』にHPを通じて事実確認を求めたが期日までに回答はなかった。
世間の潮流に逆行したホストクラブの立替制度。自身がオーナーを務めるグループに蔓延るこの商売手法を桑田氏は認めているのだろうか。
【前編】『令和の虎』がオーナーのホスト店で3度の暴力沙汰 被害女性が告白「対応途中で音信普通に……」の記事では、桑田氏がオーナーを務めるホストクラブで起きたホストから女性客への3度に渡る暴行騒動や会計金額1000万円以上のシャンパンタワーについて詳報している。