今田美桜(28)主演のNHK連続テレビ小説あんぱん』の第11週「軍隊は大きらい、だけど」が6月9日から放送される。6日まで放送された第10週「生きろ」は、劇中の年代が1942年となり、嵩(北村匠海/27)の出征など、太平洋戦争に突入していく様子が多く描かれた。

 同ドラマは、漫画家・やなせたかしさんと妻・小松暢(こまつのぶ)さんをモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。脚本を担当する中園ミホ氏は「戦争もしっかりと描きます」と発言しており、しばらく重苦しい展開が続きそうだ。

 第10週は、乾パンを作ったあと、ヤムさん(阿部サダヲ/55)が朝田家を去っていった。のぶは、祖父・釜次(吉田鋼太郎/66)から、ヤムさんのつらい戦争の記憶を聞いて言葉を失う。その後、戦争はさらに激化し、小麦粉が配給になったことで朝田パンは閉めざるを得なくなる。そんな中、夫・次郎(中島歩/36)が航海から戻ってくる。

 しかし、楽しい時間も束の間、兵隊や軍事物資を船で運ぶことになり、再び出発することになった次郎は、「僕はこの戦争に勝てるとは思わん」と胸中を明かし、のぶを激怒させる。一方、嵩は東京の製薬会社に勤めて1年が過ぎようとしていたが、ある日、高知の実家から、赤紙が来たので帰ってくるようにと電報が来て……という展開。

 次郎に対してさえも、のぶは本音を出さず、軍国主義を説いてしまう。ドラマを見ている令和の視聴者は、次郎が言っているとおり日本が戦争に負け、多くの命を失うことを知っているし、新婚生活らしい次郎との仲睦まじい姿を見せたあとということもあり、次郎が出発する日のシーンはインパクトが大きかった。