■視聴者からは日産に「地球救ってる暇なんかない」の声も
日産は5月13日、24年度の決算会見を行なった。そこでは、最終赤字が6700億円超であること、27年度までに、グループ全体で2万人の人員削減――リストラに踏み切る方針だと発表されたのだ。
同社を巡っては、神奈川県横須賀市にある主力工場の追浜工場、同県の平塚市にある子会社・日産車体の湘南工場の閉鎖や休止を検討していることも明らかとなっている。
「追浜工場は1961年に操業を開始した、東京ドーム30個分以上の敷地面積を誇る工場。現在は約3900人の従業員が働いています。
この工場によって、これまで横須賀は“企業城下町”として発展してきて、地元企業も潤ってきた。そのため、浮上した閉鎖話に地元の自治体や経済界からも動揺の声が上がっていますよね」(前出のワイドショー関係者)
横須賀市が地元の自民党・小泉進次郎農相(44)は5月18日、横浜市内で報道陣の取材に「2次下請けも含め、サプライチェーンに影響が出かねない問題」とし、経済産業省や厚生労働省などと連携して対応に動く考えを示した。
ちなみに、コロナ禍の2020年8月に行なわれた『24時間テレビ43』では、高橋尚子(53)らによるリレー走企画「24時間募金ラン」が行なわれたが、その会場には追浜工場のテストコースが使用されたことも明らかとなっている。
経営難の日産が、今年も『24時間テレビ』のメインスポンサーをできるのか――SNSにも、
《日産は某24時間テレビのスポンサー続けるのかな?》
《日産自動車は、初回から47年間『24時間テレビ』のスポンサーをやっており、福祉車両の寄贈、募金活動を行って来たのだけど、果たして今年はどうなるか》
《日産、24時間テレビのスポンサーも撤退じゃない?地球救ってる暇なんかない、自分ら助けろ》
と、“無理なのでは?”と疑う声も少なくない。
そんななか、広告代理店関係者は「今年も日産はスポンサーになるようですよ」と言い、こう続ける。
「すでに日産は、今年も『24時間テレビ』のメインスポンサーを務める契約を済ませていると見られていますね。というのも、今年度に入ってからも、日産は『24時間テレビ』に携わっていますからね」
日産は今年4月14日から5月20日にかけて、25年度の「24時間テレビ 特別仕様福祉車両」の寄贈申し込み受付を行なっていた。6月から8月にかけて審査を行ない、12月以降に贈呈式や納車を行なう予定だと発表されている。
「それに、日産の公式サイトには、24年の『24時間テレビ47』の特設ページがまだ残っています。もうスポンサーを止めるのであれば、今年の放送まで3か月を切ったこの時期にページが残っているというのは考えにくい。もうすぐ今年の特設ページが開設されるのではないでしょうか。
ただ、日産の経営が危機的状況にあるのは間違いなく、来年以降はどうなるか分からないですが……」(前同)
炎天下でのマラソン企画など、視聴者が疑問の声を上げることも多い『24時間テレビ』。果たして今年は、どんな放送になるのだろうか――。