6月3日に89歳で逝去した“ミスタープロ野球”こと巨人の長嶋茂雄終身名誉監督の通夜が7日、告別式が8日に都内の斎場で執り行なわれた。喪主は次女・長嶋三奈(57)が務めた。
通夜には巨人関係者を含めた126名が参列。親族は三奈のほか、長男でタレントの長嶋一茂(59)ら27名が出席。自宅から出発する際には一茂らが棺を支え、三奈と並んで自宅前で一礼した。
「一茂さんが3日にしっかりとしたコメントを出したこと、“確執”も取り沙汰された三奈さんと父・茂雄さんの最期を看取ったことから、その確執も“雪解け”とも言われています。そして、ここにきて一茂さんの評価はさらに上がっていますよね」(ワイドショー関係者)
3日夕方、一茂は次のコメントを発表。
《父にとって野球は人生そのものであり、最愛の存在でした。
長嶋茂雄が野球に捧げた人生の礎を築くことができたのは、ファンの皆様をはじめ野球関係者、スポンサーの皆様の温かいご支援のおかげです。
父の野球人生は誰よりも幸せな89年間だったと感じております。
長嶋茂雄は野球の星に帰りました…生前、グラウンドで残した沢山の情熱がこれからの日本プロ野球界の発展に少しでも役に立つことを父も願っていたことと思います。
長い間、父長嶋茂雄にご声援を頂き本当にありがとうございました》
また、6日の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に出演した一茂は、最期を迎えることになった病室の様子について「泣いているきょうだいはいなくて、笑い声さえ聞こえて。妹たちと話したのは、すごい綺麗な若い看護師さんがいた病院なんですよ。妹なんかは“パパは幸せだよね、こんな綺麗な看護師さんたちに見送られてさ”って。“今、パパ笑ったね”、“綺麗な看護師さんが来ると笑うね”とか」と振り返った。
そして、「最期、笑って見送るって言ったら不謹慎かもしれないけど、家族の一員としてそこはお許しいただきたい」とコメントした。
さらに「(父は)24時間100%ポジティブな思いで人生駆け抜けてきた。そういう思いが最後、(逝去した)火曜日に病室でもきょうだいみんな汲み取って。看護師さん、泣いている方いらっしゃいましたけど、我々は全くしんみりすることはいっさいなかった」とし、「天国に行ってもそういう雰囲気、影響を与え続ける方だと思います」と語った。
監督だった父・茂雄さんから戦力外通告を受けたことについては「父親に言わせてしまってはいけなかった言葉だなぁとやっぱり思いますね。約30年前の話なんだけどね。あそこはすごく悔いが残っているっていうか……」「最後、引退の宣告を父親にさせたらいけなかったなぁって……。30年前悔やまれることだったんだけど、悔やんでもしょうがないんだけど」と、自身の中に残る大きな悔いについても、赤裸々に語ったのだ。