「福原さんの“引き出しの多さ”は凄いですよね。大河とフジ月9――全く異なる魅力を見せてくれそうです」(女性誌編集者)

 横浜流星(28)主演のNHK大河ドラマべらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。同作に第17回(5月4日)から出演している福原遥(26)の圧巻の色気に、大きな注目が集まっている――。

『べらぼう』は、町民文化が花開いた江戸時代中期を舞台に、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる、“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたや・じゅうざぶろう)の波乱万丈の生涯を描く、「吉原」が舞台の物語。

 このドラマに福原は花魁・誰袖(たがそで)役で出演。公式サイトでは「“疑惑の金”で身請けされた、蔦重(横浜)を慕う当代一の花魁」と意味深な記述もある、掴みどころのない役なのだ。

「初期の誰袖は、蔦重に背後から抱きついたり、耳にふーっと息をかけたりと、奔放であざとかわいい娘という感じでした。

 それが回を追うごとに、どんどん色っぽい、悪女らしい活躍をするようになってきています。鼻にかかったような笑み“んふ”を決め技のように使い、男を手玉に取っています。『べらぼう』では声も、いつもの福原さんより低いトーンで演じていて、それも色っぽさに繋がっている感じですね」(前同)

 誰袖の活躍――第21回(6月1日)では、なじみの客・土山(栁俊太郎/34)にプレゼントされた紙入れ(小物入れ)を使っているかという質問を、和歌で返す教養の高さを見せた。そのうえで、「紙入れの中がすっからかんで、寂しうありんす。んふ」と、チップである紙花をおねだり。

 誰袖はさらに、同回で田沼意次の息子・意知(宮沢氷魚/31)に目をつけ、猛アタック。吉原の客から松前藩の抜荷(※密貿易)の証拠に繋がる話を聞くスパイ活動をする代わりに、「わっちを身請けしてくんなんし」と、申し出る。

 また誰袖は、意知を呼び出す際に《是非折り入って、お話したきことが。蝦夷の桜につきんして》と、手紙を利用したのだが、福原の声で文が読み上げられたときには、文末にやはり「んふ」をつけていた。

 そして誰袖は、第22回(6月8日)では、松前家当主・道廣(えなりかずき/40)の弟で、松前家の江戸家老・廣年(ひょうろく/37)から抜荷の証拠を掴もうと、宴会の席で色仕掛け。廣年の手をすりすりと触りながら「これは、何という石でありんす?」と尋ね、やはり「んふ」と妖艶な笑み。廣年はタジタジとなってしまう。

 誰袖は廣年から腕輪に“ロシア産の琥珀”が使われていることを聞き出し、これが抜荷の証拠になるのでは、と意知に報告。これだけでは正規ルートである蝦夷を経由していない、という証拠にならないと指摘する意知に、「この際、弟君に、その蝦夷を通さぬ抜荷とやらをやらせては?」と、廣年への密貿易教唆を提案する――という展開が描かれた。