芳根京子(28)主演、本田響矢(25)が相手役を務めるフジテレビ木曜劇場『波うららかに、めおと日和』(夜10時~)の快進撃が続いている。
同作は、昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする新婚夫婦の甘酸っぱい時間を描いたハートフル・昭和新婚ラブコメ。漫画アプリ『コミックDAYS』にて連載中の西香はち氏による同名コミック(講談社刊)が原作で、芳根が男性経験ゼロの主人公・江端なつ美、本田がその夫で硬派な帝国海軍中尉・瀧昌を演じている。
放送前は決して注目度が高かったとは言えない同作だが、回を追うごとにSNSを中心に話題を呼び、世帯視聴率も5~6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と安定。見逃し配信・TVerでの「お気に入り登録者数」も、日曜劇場『キャスター』(TBS系)を抜き、春ドラマ3位の110.1万人(10日午後13時時点)に浮上した。
さらには、5日放送の第7話に登場した指輪「ギメルリング」に注文が殺到。提供・販売元であるジュエリーショップが《ただいま上限に達した為一時的にご注文を停止している状況でございます》とXを通じて呼びかける事態が発生するなど、話題性という面でも、25年春ドラマで頭1つ抜けている状況にある。
「ここ数年多かったドロドロの不倫モノや、張り巡らされた伏線の謎解きが求められる考察系ドラマなどに対し、『めおと日和』は王道中の王道ともいえる胸キュンラブコメ。ピュアな展開に違和感を感じさせない絶妙な時代設定と、芳根さんと本田さんのみずみずしい演技の相乗効果で、“一周回って新しい”とハマる人が続出しているようです。
特に、劇中で凛々しい軍服姿や学生服、浴衣といった多様な昭和ルックを披露している本田さんの人気は目に見えて上がっており、ドラマ放送開始前の4月初旬に54万人だったインスタグラムのフォロワー数は、6月10日時点で96万人超へと急増。ファンクラブの会員数も順調に増えているようで、7月に開催が予定されているファンミーティングのチケット当落日には、SNS上での落選報告も目立っていました」(女性誌編集者)
こうした本田の人気の急騰ぶりに、数年前のある俳優の姿と重なる部分があるという。
「6年前に放送されたドラマ『初めて恋をした日に読む話』(19年、TBS系、以下『はじこい』)でブレイクした、横浜流星さん(28)です。
同作では、当時22歳だった横浜さんが、深田恭子さん(42)演じる主人公の女教師・春見順子を一途に想うピンク髪の不良高校生“ゆりゆり”こと由利匡平を演じました。このピュアでまっすぐな“ゆりゆり”が爆発的な人気を獲得し、横浜さんの後の飛躍につながることになります。
ご存じのとおり、今やNHK大河ドラマの主演を張るほどの超売れっ子俳優となった横浜さんですが、『はじこい』出演当初は、まだ気鋭の若手俳優の一人といったポジションでした。
一方、“日本一のイケメン高校生”を決める『男子高生ミスターコン2016』でグランプリを獲得して芸能界入りし、俳優活動を行なうようになった本田さんも、これまでのドラマではサブやゲスト出演が中心で、連ドラで主人公の相手役を務めるのは『めおと日和』が初。
局こそ違いますが、20代中盤でラブコメ作の相手役に抜擢され、それがそのまま当たり役になったという点、そして、その作品をきっかけに大きなブレイクが見込めるという点で、2人には確かに共通するところがあると思われます」(前同)
SNSでも実際に、
《本田響矢という逸材が埋もれてたと言うことにびっくり。この衝撃ははじこいの横浜流星以来だわ》《めおと日和の本田響矢くんの知名度の上がり方って、はじこいで知名度も人気も爆上がりした横浜流星さんを彷彿とさせるよね》《完全に世間に見つかった本田響矢さん。この感覚“はじこい”の時の横浜流星さんの流れに似てる…》
など、横浜と本田の状況にシンパシーを感じる視聴者が増えてきている。
さらなる本格ブレイクへのフラグが立ちまくっている本田。横浜のその後の成功ぶりを見ると、本田の俳優としての未来は約束されているように思えるが――。