今田美桜(28)主演のNHK連続テレビ小説あんぱん』の第12週「逆転しない正義」が6月16日から放送される。第11週「軍隊は大きらい、だけど」の54回(12日放送)は、北村匠海(27)と中沢元紀(25)による、柳井兄弟の15分間のほぼ2人芝居が絶賛された神回だったが、物語は重い展開が続いている。

 同ドラマは、“アンパンマン”を生み出した漫画家・やなせたかしさんと妻・小松暢(こまつのぶ)さんをモデルにした物語。生きる意味を失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかったヒロインと夫の人生を描く。“逆転しない正義”がテーマなのだが、それを表現するため、戦争パートをしっかりと描いているようだ。

 第11週(6月9日~13日)は、嵩(北村)は高知連隊から小倉連隊に転属。そこは軍隊の理不尽な指導や暴力が待ち受けていたが、謎めいた雰囲気の八木信之介上等兵(妻夫木聡/44)と出会う。八木は嵩が持っていた井伏鱒二の詩集を見ると、「軍人勅諭」の暗記を命じる。そして、嵩は炊事班にいる健太郎(高橋文哉/24)と再会する。

 2年後、伍長になった嵩のもとに、千尋(中沢)から手紙が届き、2人は3年ぶりの再会を果たす。千尋は京都帝国大学で勉強していたが、卒業が半年繰り上げとなり、海軍予備学生に志願したと説明。嵩は、千尋は弱い人たちを法律で救うはずなのにと嘆いたが、立派に戦うことを決意していると千尋は語り……という展開。

 千尋には、嵩に亡き実父・清(二宮和也/41)の日誌を渡したこと、嵩から「生きて帰ってこい」という言葉をかけらるなど、死亡フラグが立ちまくりだった。さらに13日には、朝ドラキャストが出演するとそのキャラクターが退場すると定説になっている、NHK『あさイチ』の金曜恒例「プレミアムトーク」に出演したため、戦死による退場はほぼ決まりだろう。