■川西幸一の地元・広島の魅力とは?

 続いて「この1年で変わったこと」を尋ねられた川西氏。「一昨年の末に東京を引き払って実家のある広島県の呉市に帰りました。変わったのってそれぐらいかな?」と答えるも、今村氏より「いやいや、広島のテレビ局でコメンテーターをやってはるでしょ。番組でだんだん食レポがうまくなっているっていう情報が入ってますよ」とのタレコミが入る。

「僕もときどき翔吾君が出ている番組を見て、よくしゃべるな~、知識がすごいな~って感心してるよ」と全国放送のテレビ番組のコメンテーターを務める今村氏へのリスペクトを表した。これには今村氏が「政治の話とか、わからない話題は専門家に話を振って時間を稼いでやりすごすという技を覚えました」とアドバイスを送った。

今村翔吾

 前述の「まつり旅」ではお好み焼きなどの広島グルメをともに味わったというふたり。その際に、移動と執筆に使用した車両に川西氏がサインを入れたそう。

「クルマは旅のゴールになった山形県に寄付したんだけど、前のほうの目立つところに川西さんにサインをしてもらったんです。そのとき、川西さんはちょっと隙間を空けて書いていて“ここらへんに民生とかにもサインを入れてもらったらいいよ”って(笑)。どうやって集めたらええねん、そのスタンプラリー」と今村氏が笑わせる。

「でも、川西さんとは夜ご飯だけじゃなく、翌朝、ホテルの駐車場で会って、お昼ご飯も一緒に食べてって、ずっと一緒でした。川西さんがいてくれたおかげで広島は楽しかった」と今村氏はしみじみと振り返った。

■川西幸一プロフィール
1959年広島県生まれ。ロックバンド「ユニコーン」のドラマーとして1987年にデビュー。「大迷惑」「働く男」などのヒット曲をリリースする。1993年2月にユニコーンを脱退。バンドは同年9月に解散。その後、J(S)Wのボーカル宮田和弥らと結成した「ジェット機」など、いくつかのバンドを経る。2009年にユニコーンが16年振りに再始動。現在、ユニコーンの手島いさむ、EBIとのスリーピースバンド「電大」のツアー中。

 

■今村翔吾プロフィール
1984年京都府生まれ、滋賀県在住。ダンスインストラクター、作曲家、守山市埋蔵文化財調査員を経て作家デビュー。2016年「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。2018年「童神」で第10回角川春樹小説賞受賞。『童の神 』(「童神」改題:角川春樹事務所)で第160回直木賞候補。2020年『八本目の槍』(新潮社)で第41回吉川英治文学新人賞、第8回野村胡堂文学賞受賞。『じんかん』(講談社)で第163回直木賞候補、第11回 山田風太郎賞 受賞。2021年 『羽州ぼろ鳶組シリーズ』(祥伝社)で第6回吉川英治文庫賞受賞。2022年『塞王の楯』(集英社)で第166回直木三十五賞受賞。TBS報道番組(JNN系列)『Nスタ』レギュラーコメンテーター出演中。最新刊は『茜唄(上下)』(角川春樹事務所)。