阿部寛(60)主演、永野芽郁(25)がヒロインを務めるTBS日曜劇場『キャスター』(夜9時〜)が、6月15日に最終回を迎えた。
同ドラマは第8話で世帯視聴率9.5%(関東地区/ビデオリサーチ調べ/個人視聴率5.6%)、最終回直前の第9話が世帯9.9%(個人6.0%)と世帯視聴率が一桁になっていたが、最終回で急騰。世帯12.0%、個人7.1%を記録した。
連続ドラマ『キャスター』は、民放テレビ局「JBN」の報道局を舞台にした社会派エンターテインメント作品。型破りなキャスター・進藤壮一(阿部)が視聴率低迷に悩む報道番組『ニュースゲート』のメインキャスターに就任し、周囲を巻き込みながら真実を追求し、社会の闇を暴いていく物語。
同作で永野は正義感の強い番組の総合演出・崎久保華を演じたが、現実での“不倫疑惑報道”が原因で、毎回のように“ブーメラン台詞”が話題になるキャラとなってしまったことで知られる。
永野を巡っては、4月24日と5月8日発売の『週刊文春』(文藝春秋)に俳優・田中圭(40)との不倫疑惑、『キャスター』で共演中の韓国人俳優キム・ムジュン(27)を自宅へ招き入れての“二股不倫疑惑”が報じられた。永野、田中、ムジュンの事務所はいずれも不倫、熱愛説を完全否定したが、永野と田中は、ラブラブな様子で密着する写真や2人のものとされる生々しいLINEのやり取りも掲載された。
「ムジュンさんも文春報道後、5月4日放送の第4話を最後に出番が激減。第5話と第6話、第9話ではクレジットすらされず、第7話と第8話、最終回もエキストラ同然の、目立たない扱いであることが話題となりました。放送するTBSと彼の所属事務所は報道の影響ではないと回答していましたが……。本編最終回直後にU-NEXTで配信されたスピンオフ『恋するキャスター』の最終回には普通に登場していました。
そして、永野さんは不倫疑惑報道が出てしまった結果、『キャスター』内で華がセリフを言うたび、“おまえが言うな”とツッコミが相次ぐ事態となってしまったんですよね」(女性誌編集者)
【以下、『キャスター』ネタバレを含みます】
6月15日の『キャスター』最終回でも、やはり永野演じる崎久保華の“ブーメラン台詞”が注目された。
最終回では、進藤(阿部)が長年追い求めてきた「43年前の自衛隊輸送機墜落事故」の真相解明を主軸に、数多くの物語が展開。その1つに、『ニュースゲート』の編集長・市之瀬咲子(宮澤エマ/36)が反社会勢力の親族だったというスキャンダルが週刊誌に報じられ、番組あてに苦情が殺到する――というものがあった。
騒動の責任を問われた「JBN」の国定義雄会長(高橋英樹/81)は、進藤が質問する形で生放送での会見に応じることに。
その会見のなかで、海馬浩司報道局長(岡部たかし/56)を皮切りに、市之瀬編集長が一方的に糾弾される状況を見ていられなくなった仲間たちが、取材陣に彼女の人柄や腕前を訴えかける――というシーンが描かれた。
海馬報道局長、編成部の滝本真司(加藤晴彦/50)が語った後、華が声を上げ、取材陣に向けて、次のように語った。
「バラエティから異動してきたばかりの私は、その新体制のもと進藤キャスターに振り回され、もう辞めてやると、何度思ったかもしれません。でも思いとどまったのは、市之瀬編集長がいてくれたからです。
市之瀬さんは、真実を追求し、報道する。その目的のためには、好き嫌いなんていう小さなこだわりはありません。何が正しいか、それだけです。今、私もそうありたいと思っています。
どうか、皆さまにも、市之瀬編集長の仕事ぶりで判断していただきたいです」