超大物2人の対談が、またも実現した。
人気ロックバンド、ユニコーンの川西幸一氏(63)と、2022年に『塞王の楯』(集英社)で第166回直木賞を受賞した作家の今村翔吾氏(38)。
レジェンド級のミュージシャンと人気作家のトークバトルは、時代小説ファンとして知られる川西氏の熱烈なラブコールで、2022年に初めて実現。今年が2回目となる。
WBC日本代表から意外すぎる創作の秘密まで展開した、貴重な対談を独占リポート。
■「そんなに甘い世界じゃない」今村翔吾の作家へのアドバイス
後輩の作家に対してのアドバイスを聞かれた今村氏が「ここはそんなに甘い世界じゃないと言いたい。僕は古い体質の人間だから、ブラックと言われるかもしれないけれど、もうちょっと頑張れ、あと1時間、30分多く原稿を書いて勝負しろよと思う」と投げかけると川西氏は「音楽も同じ。僕が高校生や大学生のときは寝ずに音楽を聴いたり練習していた。それは、人にどう思われるかというより、自分が失敗したり、できないということが嫌だったから。ま、その反動で今は毎日9時間寝て、一切練習もしませんが(笑)」と盛り上げた。
後輩のドラマーに対するアドバイスについては「ドラマーって他の楽器に比べてよくつるむんです。下の人たちと一緒に飲みに行ったりもするけど、技術とか生き方は人それぞれだと思うから、教えるということはないかな。バンドの中でドラマーが変わるだけで、まったく違うバンドになるというのはよくあること。それぞれのやり方があるんです。自分のやり方が正しいとは思っていない、でも、自分がやってきたことは正しいと思っている。だから、飲み会なんかでも音楽の話はしないかな。じゃあいったい何を話してるんだ(笑)?」とさらりとかわした。