■かつては配達員姿が激写されたことも
水原氏の収監の出頭期限は当初3月24日だったが、5月12日に延期され、再び6月16日に延期。この日が期限となっていた。出頭延期の理由はいずれも水原氏側の要請によるものだが、理由は明らかにされていない。
本人は居住地・カリフォルニア州がある西海岸での収監を希望していたが、反対側である東海岸、ペンシルベニア州の「アレンウッド・ロウ連邦刑務所」に収監されることとなった。
「水原氏の近況としては、2月に行なわれた判決公判に臨む姿が以前と比べると“かなり太った”と指摘されるなど注目を集めていました。大騒動、解雇を経て生活の変化やストレスも指摘されていましたね。
昨年6月にも体型の変化や“変装”が注目を集めましたが、それから1年――ついに収監されて、1年3か月ほど続いた騒動は、ひとまずの決着がついた感じでしょうか」(スポーツ紙記者)
事件前の水原氏はスーツを着こなす、清潔感のあるビジュアルをしていた。しかし、騒動勃発、解雇後の24年6月7月、アメリカの日刊紙・ニューヨークポストが「ウーバーイーツ配達員へ転身」と題して、水原氏の近影を激写。記事内の水原氏はパーカーにハーフパンツというラフな服装で、キャップと眼鏡で“変装”もしている感じだった。
なお、翌8日にはNBCロサンゼルスには「水原一平がウーバーイーツの配達禁止に」とも報じられている。ウーバーイーツの広報担当者によると「水原は数年前から配達員を務めていたが、係争中のため配達を禁止された」ということで、当時、彼が生きていけるのかを心配する声も寄せられていた。
「水原氏は米市民権を持たないため、出所後には日本に強制送還される見通しとなっています。そして、彼が収監されることとなったアレンウッド・ロウ連邦刑務所は“警備レベルが低い”と一部で報じられていますが、これは主な受刑者が水原氏のような非暴力犯罪者だから。治安が悪い、という意味ではないようです」(前同)
米刑務所は、犯罪の軽重や脱獄リスクなどを勘案し警備レベルが5段階に分けられており、アレンウッド・ロウ連邦刑務所は下から2番目。リハビリ・更生が重視されていて、刑務所としては比較的穏やかな場所とのこと。男性受刑者は、約970人が収監されているという。
大谷選手が2017年にエンゼルスへ移籍してから、専属通訳として二人三脚で頑張ってきた水原氏。片や「二刀流」復活、片や刑務所に収監――明暗はくっきりと分かれてしまった。