庶民の食卓に、値上げラッシュが直撃している。
「ここ数年の物価高に加え、今年に入ってからはコメ価格が昨年の倍くらいに高騰。政府が放出した古古米や古古古米からなる備蓄米には、各地で長蛇の列ができました」(全国紙経済部記者)
民間調査会社の帝国データバンクによると、今年6月に値上げされる食品は1932品目。前年比で約3倍にも上る。
「2025年だけで、値上げされる食品は、調味料や加工食品をはじめ2万品目超えともいわれている。今後、さらに家計を圧迫することは確実です」(前同)
どうすれば、健康を損なわずに食費を節約できるか。そんな庶民の切なる願いをかなえる食材が、もやしだ。
大豆や緑豆など豆類の種子を発芽・成長させたもやしは、1袋30円前後の財布に優しい健康食材。管理栄養士の望月理恵子氏は、もやしについて、こう話す。
「もやしは、ビタミンC、食物繊維、カリウムなど高い栄養価が特徴です。また、エナジードリンクにも含まれる、アミノ酸の一種“アスパラギン酸”で疲労回復の効果も。胃腸の働きを助け胸焼けや胃もたれを防ぐ消化酵素アミラーゼもあるので、ラーメンや丼とも相性抜群です」
料理のアレンジ方法は、無限だ。
「歯応えのある緑豆もやしは、炒め物やサラダ、スープ向き。細目でビタミンCが多いブラックマッペは鍋料理、風味があって栄養価が高い大豆もやしはナムルなど韓国料理に合います」(前同)